令和7年度 第4回従来型CPCが当院で開催され、坂田先生が症例発表をしました。

令和7年度 第4回従来型CPCが当院で開催され、坂田先生が症例発表をしました。

CPCとは、亡くなった患者さんの死因を明らかにするために臨床医と病理医がそれぞれの観点から考察を行い、議論するカンファレンスのことです。

この度は臨床の先生と病理医を中心に開催される従来型CPCでした。

今回の症例では亡くなって剖検をしたことで、癌が予想以上に全身に転移していたことがわかりました。

今回の診断結果を、臨床の先生も我々病理医も、未来の患者さんに活かしていきます。

剖検は、外科の先生で言う手術みたいなもので、数時間ずっと立ちっぱなしで頭をフル回転して執刀するので体力がものを言います。

私は体力がないので、初めの頃は剖検が終わると何もする気が起きないくらいへとへとになっていました。

また、当部の先生ではないある人に、剖検後にとてもひどいことを言われて、剖検自体に苦手意識をもっていたこともありました。

そこで靴の中に低反発の中敷きを入れて脚の負担を軽減し、体力の消耗を抑えることにしました。

疲れて頭の回転が落ちていた時の一助になるように、すぐに参照できる資料を手元に用意しておくことにしました。

優秀な病理医はそんなことしないのでしょうが、患者さんや御家族のためになるのなら惜しむことではないと劣等生の私は思います。

剖検は、外科の先生で言う手術みたいなもので、命をいかすために、持てる力を尽くします。

市原先生がWebで開催された腹部画像研究会にて病理解説をしました。

市原先生がWebで開催された腹部画像研究会にて病理解説をしました。

全国の超音波検査士の方々を対象にしたウェブセミナーで、市原先生は、腹部超音波の画像と病理の対比についての解説を担当されました。

CT、MRIなどの腹部画像検査は、画像診断のプロフェッショナルである放射線科の先生が基本的に診断して下さります。

腹部超音波検査も、放射線科の先生自ら行うことがしばしばあります。

私の中で今でも印象に残っている先生の一人に、当院ではない医療機関の放射線科で、私が初期研修をしていた時の指導医の先生がいらっしゃいます。

私が特定の色を目で認識し辛いことをお話しした時、「先生には僕達と違う景色が見えてるんだね。だから目が良いんだ」と仰っていただき、その人間性にとても感動しました。

その後、感染症科で研修した時の指導医に同じお話をしたところ、「それじゃグラム染色わかんないね。感染症医としては致命的じゃん」とヘラヘラ笑いながら言われました。

その魔族とそれ以上の対話は無駄な行為と思い、感染症科になるのをやめた当時の私は、”人を見る目”を持っていたと思います。

病理部大学院生の宮川京大さんが執筆した論文の「CDKN2A/p16 Exon 2 Hypermethylation in Lung Squamous Cell Carcinoma Associated with Interstitial and Emphysematous Lung Diseases: A Comparative Analysis of Tumor, Adjacent and Distant Lung Tissues.」がCurrent Oncology. (IF=3.4) にアクセプトされました。

病理部大学院生の宮川京大さんが執筆した論文の「CDKN2A/p16 Exon 2 Hypermethylation in Lung Squamous Cell Carcinoma Associated with Interstitial and Emphysematous Lung Diseases: A Comparative Analysis of Tumor, Adjacent and Distant Lung Tissues.」がCurrent Oncology. (IF=3.4) にアクセプトされました。

特発性肺線維症、喫煙関連間質性肺炎、肺気腫に発生した扁平上皮癌と背景肺におけるエピゲノム異常及び免疫組織化学解析をし臨床病理学的検討を行った博士研究の成果論文です。

宮川さんは私よりも、遙か昔から当部を支えて下さっていましたが、一昨年より青森県の弘前大学に籍を移されております。

病理検査技師さんでありながら大学院生として研究にも携わっており、その鋭く物事の行間を読むお力で、御自身の研究が実を結ばれると先を読まれていたのだと思います。

初めの頃、ミヤカワなのかミヤガワなのか、空気を読めずにお名前が読めなかった無礼者で、こちらの論文タイトルも噛まずに読めない私とは大違いです。

改めまして、おめでとう御座います、宮川さん。

この記事も、読んで下さっていたら嬉しいです。

坂田先生と湯澤先生が共著した論文の「Inflammatory exacerbation of hepatic alveolar echinococcosis during dupilumab therapy: A case report.」がIDCases. (IF= 1.0) にアクセプトされました。

坂田先生と湯澤先生が共著した論文の「Inflammatory exacerbation of hepatic alveolar echinococcosis during dupilumab therapy: A case report.」がIDCases. (IF= 1.0) にアクセプトされました。

「dupilumab」とは分子標的薬という種類のお薬の1つで、カタカナで表記すると「デュピルマブ」です。

日本語にはない発音なので、日本人には非常に読み上げ辛い名前です。

分子標的薬には他にも「ネシツムマブ」や「ペルツズマブ」や「ペムブロリズマブ」など、「日本人には絶対一発で読ませないマン」みたいな名前がたくさんあります。

結構前に、「きゃりーぱみゅぱみゅ」はアニメのドラえもんが秘密道具を出す時みたいな感じで言うと言いやすい、という豆知識が話題になりましたが、同じように「デュ ピ ル マ ブ〜」だと発音しやすくなります。

くだらないかもしれませんが、苦手なことを克服するために自分で思案することは大切なことです。

企業で重宝されるのは誰もができる仕事をそつなくこなせる者より、誰も思い付かないことを発想できるアイディアマンだったりします。

ユニークな案、意外な案、革新的な案が、とっても大好きなのはドラえもんも一緒です。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科の熊井先生らの研究グループと谷野先生の共著論文の「Comparison of PD-L1 Antibodies SP142 and 28-8 for Predicting Nivolumab Efficacy in HNSCC.」がOral Oncology. (IF=3.9) にアクセプトされました。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科の熊井先生らの研究グループと谷野先生の共著論文の「Comparison of PD-L1 Antibodies SP142 and 28-8 for Predicting Nivolumab Efficacy in HNSCC.」がOral Oncology. (IF=3.9) にアクセプトされました。

「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」、耳も鼻も喉も頭も首も診ますと宣言しているすごいお名前です。

病理としては、それぞれ腫瘍の評価基準が異なるので、全てにおいて精通するのはなかなか難しいのです。

そんな難しい耳も鼻も喉も頭も首も診る当科は、この春、お別れが多いため、どうしても新たな戦力を欲してしまいます。

噂を耳にした病理医が鼻息を荒くして、喉から手が出るくらい欲しがるほどに頭がキレる、あなたのような逸材が当部に力をお貸し下さる日を、我々は首を長くしてお待ちしています。

市原先生が新潟市の朱鷺メッセで開催された第18回 超音波セミナー in 新潟にて「病理組織像と超音波像の対比 肝臓/膵臓」というタイトルで講演しました。

市原先生が新潟市の朱鷺メッセで開催された第18回 超音波セミナー in 新潟にて「病理組織像と超音波像の対比 肝臓/膵臓」というタイトルで講演しました。

12時15分に新潟空港に到着し、講演をし、15時45分発の飛行機で札幌に飛んだので、新潟にほとんど滞在できませんで、現地の方とあまり交流もできませんでしたが、10年以上前にSNSで私を知ったという方がいまや専門医として活躍されていて私に講演の感想をDMで送ってくださるなどうれしいこともありました。

いずれまたゆっくり訪れられればと思っております。」と市原先生は仰っておりました。

私は新潟で有名なものにはあまり詳しくありませんが、お昼くらい、むしろ少し過ぎてから唯一無二の朱ノ鷺の地にトラヴェルマシンでやってきて、あっという間にもうバイバイしなくてはならなくても、過去に御縁のあった方からエールをいただけるなんてドラマみたいで素敵なアフターストーリーです。

YUKIDOKE具合は大丈夫だと思うので、私も、今年の春は新潟に行こうかと思います。

市原先生が小樽市で開催された日本消化管Virtual Reality学会にて病理解説をしました。

市原先生が小樽市で開催された日本消化管Virtual Reality学会にて病理解説をしました。

全国の大腸CTに従事する放射線科の先生や診療放射線技師さんを対象にしたウェブセミナーで、市原先生は、3症例の大腸CTと病理の対比についての解説を担当されました。

「Virtual Reality」はVR と略され、既に親しまれて久しいコンテンツですが、日本語だと「仮想現実」と言うそうです。

私はVRに疎いのですが、この「仮想現実」では、「仮想世界」が広がっているのでしょうか。

そして可愛い女性の「仮想人間」もいて、男性達はその女性と「仮想恋愛」や「仮想結婚」を夢見て「仮想通貨」で誘惑しても、無理難題の「仮想試練」を押し付けられてあしらわれてしまうのでしょうか。

そしてある日の「仮想時間」に、月のように遠い「仮想空間」へ、その女性は「仮想帰宅」してしまうのでしょうか。

そんな超かぐや姫な「仮想現実」があったなら、間違いなく20点満点で「仮想大賞」です。

市原先生がWebで開催された京都府立医大上部ESD病理カンファレンスにて病理解説をしました。

市原先生がWebで開催された京都府立医大上部ESD病理カンファレンスにて病理解説をしました。

京都市近郊の消化器内科の先生を対象にしたウェブセミナーで、市原先生は、胃の症例に対して病理的なコメントを担当されました。

私は学生の頃、ESDとEMRの違いをどうしても覚えられませんでした。

どちらも内視鏡を使って腫瘍を取り除く手術で、腫瘍の大きさなどによって使い分けがなされます。

「ESD」と「EMR」という似たようなアルファベットだから覚えづらいんだと思い、フルスペルで覚えようとしたら、それぞれ「Endoscopic Submucosal Dissection」と「Endoscopic Mucosal Resection」になって、ますます覚えられませんでした。

日本語表記なら覚えられるかもと思いましたが、「内視鏡的粘膜下層剥離術」と「内視鏡的粘膜切除術」となってしまい、もう訳がわからなくなってしまいました。

内視鏡には他にもCSPやPOEMなどの似ているような似ていないような手術名が登場して、全然区別がつかず大混乱でした。

あの頃の苦しみに比べたら、今のFRUITS ZIPPERとCANDY TUNEとSWEET STEADYとCUTIE STREETとMORE STARの区別がつかないことなど、かわいいものです。

当部の送別会が開催されました。

 

当部の送別会が開催されました。

医師の湯澤先生、上小倉先生、技術補助員の尾崎さんのお三方が今年度で退職されることとなり、当部スタッフ全員で盛大に送り出させていただきました。

入職早々から怱々たる日々の中で今の病理部の根幹を草創した錚々たる面々との涙そうそうのお別れで、いつまでもいらっしゃるとは限らないってわかっていたのに、なんでもっと皆さんの教えを知ろうと思わなかったんだろう、と今になって後悔が押し寄せました。

皆さんが当部の歴史を築いて下さった日々が10年ほどに渡ろうとも、旭川医科大、更には病理学の壮大な歴史の中では、ほんの一瞬のできごとなのかもしれません。

ですが、たった10年一緒に病理部に与しただけでも、「私はもっと病理を知ろうと思う」という意気の後進達がたくさんできました。

先生方の退職から1年後、10年後、24年後と時が過ぎていこうとも、尾崎さんなら、上小倉先生なら、湯澤先生ならそうしたと、残る我々は先生方の教えを縷々として伝えていき、旭川医科大学病院病理部としてのフェーズ3に突入していこうと思います。

本当にありがとう御座いました。

当院婦人科との合同カンファレンスにて、上小倉先生、市原先生、青木先生が症例提示を行いました。

 

当院婦人科との合同カンファレンスにて、上小倉先生、市原先生、青木先生が症例提示を行いました。

今回取り上げられた中に「G-CSF産生腫瘍」が疑われた症例がありました。

G-CSF産生腫瘍とは、血液の一成分である白血球の1つ、「顆粒球」を異常に増加させる腫瘍のことです。

G-CSFの「G」は「Granulocyte = 顆粒球」の略で、派生関係にある「Granular」という形容詞は「顆粒状の」という意味になり、グラニュー糖の語源にもなっています。

これとよく似た医学英語で「Granulation」というものがあり、こちらは炎症で破壊された組織が再生している過程の状態である「肉芽腫」を指す言葉です。

「Granular tissue」と「Granulation tissue」は、それぞれ「顆粒状の組織」、「肉芽腫組織」と和訳され、英語は似ているのに日本語は全く違う意味を示します。

恐らく病理初学者が最も陥りやすい打ち間違いミスの一つだと思います。

ミスを減らす一番の近道は慣れることですので、何度も間違えて何度も意識することで、ケアレスミスもGraduallyにGraduationできると思います。