当院消化器病理カンファレンスにて、当部の谷野先生、林先生が症例提示を行いました。

当院消化器病理カンファレンスにて、当部の谷野先生、林先生が症例提示を行いました。

消化器内科、消化器外科、病理診断科の3科合同で過去の症例について議論する場です。

今回取り上げられた症例の中に、癌の発生場所が「ファーター乳頭」という十二指腸の一部分であるのかどうかが議論になった症例がありました。

ファーター乳頭とは、ドイツの解剖学者であるアブラハム・ファーター先生が発見した、十二指腸という臓器にある「乳頭状」の部分、俗に言う「ちくび」のように小さく盛り上がった部分を指します。

日本の医学界においては、この「乳頭」と言う言葉がしばしば使われます。

前述したように、何かを軸にして小さく盛り上がってる形状のことを「乳頭状」と和訳してしまったばかりに、乳房じゃない臓器においても「乳頭」と言う言葉が飛び交うようになってしまったのです。

我々医師は感覚がもう麻痺しているので、「ファーター乳頭」と口にしてもなんとも思わないのですが、偉大な先生のお名前とちくびを一緒に並べるのは、一般の方々にとってはかなりシュールな言語感覚であることは常々忘れないようにしたいと思います。

当科が大腸癌研究会の施設会員として登録していただくことになりました。

当科が大腸癌研究会 (https://www.jsccr.jp/) の施設会員として登録していただくことになりました。

先日 (2026年1月22日・23日) の学術集会にて登録申請を行いました。

この学会は、医療系学会では珍しく、「個人会員」ではなく「施設会員」としての登録を求められます。

旭川医科大学はすでに消化器科と外科が「施設会員」として登録済みでした (https://www.jsccr.jp/about_jsccr/participation_facilities.html#hokkaido)。

今後、病理診断科が会員となることで、北海道では唯一、「内科・外科・病理がすべて会員である」施設となります。

本学が、大腸癌の診療・研究においてこれまで以上に地域を牽引する役目を果たしていくうえで、当科もその手助けができればと考えております。

大腸癌は日本で診断された癌の中で最も高い割合を占めており、今後も患者さんの数は増え続けると言われております。

なので、大腸癌について研究することは、安直かもしれませんが、たくさんの日本の患者さんを救うことになります。

今まで当院では、大腸やその中の大部分を占める「結腸」、英語にすると「Colon」の研究を、内科と外科の2点で行っており、記号にすると「:」でした。

この度そこに、病理が加わることで3点になり、旭川医科大学はこれからどんどん大腸癌診療に強くなっていき、驚きのあまりみんな言葉も出なくなることと思います。

記号にすると「…」です。

小川臨床検査技師が、当院で開催された第24回各部門における安全への取り組み報告会にて「病理検体受付における安全確認の取り組み〜受付不可検体の集計から見える課題と改善〜」というタイトルで演題発表をしました。

小川臨床検査技師が、当院で開催された第24回 各部門における安全への取り組み報告会にて「病理検体受付における安全確認の取り組み〜受付不可検体の集計から見える課題と改善〜」というタイトルで演題発表をしました。

我々のお仕事は小さな間違いが大きな事故に繋がることもあるので、過去のミスがどうして起こったのかを分析し、二度と起こらないように努めるのはとっっっても大切なことで、小川さんは普段のお仕事でお忙しい中、過去のデータを集計して発表資料を準備し、病理部代表として当部の安全への取り組みについてを伝えてくださりました。

会場のリアクションも良好で、素晴らしいプレゼンテーションとなりました。

小川さん、我々医療従事者のため、そして患者さんのためにがんばってくださり、本当にありがとうございました。

小川さんがデータを振り分けてまとめた発表に誰もが振り向いて、過去を振り返って我が振り直すのにとても良い機会となりました、

偉い人の振りをして上から目線を振りかざしはしませんが、私も感服して白旗を振りました。

市原先生が福岡市で開催された「早期胃癌研究会 2026年1月例会」にて、症例解説を2例担当しました。

市原先生が福岡市で開催された「早期胃癌研究会 2026年1月例会」にて、症例解説を2例担当しました。

1) 仙台厚生病院消化器内科 胃症例
2) 札幌医科大学消化器内科学 大腸症例

「貴重な機会を頂きました。いずれの症例においても、ご施設の担当病理医の先生方や臨床検査技師の方々には、プレパラートの送付や未染のご提供などでご高配をいただき、心より感謝申し上げる次第です。
ほんとうに、私に病理解説をまかせてくださる方々に足を向けて寝られません」と市原先生は仰っておりました。

胃癌の診断で難しいポイントとして、「炎症によって変化した癌ではない胃の粘膜」と「胃癌」の病理的な見た目が似ていることがあります。

ドツボにハマると、どこが癌でどこが癌じゃないのか、見れば見るほど分からなくなっていきます。

癌を見落とすことも御法度ですが、癌でないものを癌と見なすのもまた御法度なので、そうならないように病理医はさくせんを立てます。

なんでもかんでも「癌、癌だ」とガンガンいこうぜの姿勢ではなく、

時には免疫染色という特殊な検査をいろいろやろうぜ、

なんなら他の病理医に相談して、おれにまかせろと一人で抱え込まない。

モンスター級の難解な症例と日々戦い、経験値を獲得してレベルアップし、診断を全てクリアすることを目指す我々病理医ですが、常に大事に心掛けているさくせんは、患者さんのいのちをだいじにすることです。

市原先生が滋賀県大津市で開催された第27回滋賀県放射線科医会にて講演「肝臓腫瘤性病変の造影超音波所見と組織病理像」を行いました。

市原先生が滋賀県大津市で開催された第27回滋賀県放射線科医会にて講演「肝臓腫瘤性病変の造影超音波所見と組織病理像」を行いました。

対象の多くは放射線科の先生でしたが、御当地の消化器内科の先生の他に、病理医や臨床検査技師の方々などもかけつけて下さり、同一日程で他の放射線科のイベントがあったにも関わらず熱気高い会場でしゃべることができ、大変ありがたいことだったと市原先生は仰っておりました。

また、近年の放射線科医は本当はそんなに超音波には興味をもっていないのですが、ニッチな領域に興味をもっていただきうれしゅうございました、とも仰っておりました。

超音波検査は患者さんへの負担や副作用もかなり少ない有用な検査であり、身体の浅いところにある臓器の甲状腺、顎下腺、耳下腺、涙腺などには特に効果を発揮する検査です。

腺臓器の超音波検査を専門とした追求が放射線科医としていい線いけば、他と一線を画す技術で他の路線の医師達の琴線に触れ、羨望の視線を浴びながら医療の最前線を先導し、戦線の第一線で活躍する、センセーショナルな先生となること間違いありません。

一応予防線を張っておきますが、甲状腺の「腺」と放射線の「線」はそれぞれ違う漢字で、ちゃんと線引きされてる感じです。