当部の湯澤先生が「脳神経外科」2024年第52巻第4号で「髄膜腫の病理診断と遺伝子異常」の項を執筆しました。

当部の湯澤先生が「脳神経外科」2024年第52巻第4号で「髄膜腫の病理診断と遺伝子異常」の項を執筆しました。

ストレートなタイトルですが「脳神経外科」は、「教科書の先を行く実践的知識」を切り口に、脳神経外科領域に関する最新の知見が掲載されている日本発の医療雑誌です。

本号は髄膜腫という病気の特集が組まれており、湯澤先生は最新の髄膜腫の病理学的見解について、病理医代表として執筆しています。

髄膜腫の病理学的所見の一つに「渦巻状の細胞配列(whorl formation)」というものがあります。

文字通り、腫瘍細胞が渦を巻くように並んでいて、髄膜腫の代表的な所見です。

私は初めてそれを目にした時、ゴッホの「星月夜」を思い出し、強く印象に残りました。

昔テレビで目にした記憶が教科書の先を行っているとは思えませんが、実践的な知識に結び付きました。

あなたが今まで目にしてきた画像が、映像が、風景が、もしかしたら病理医として先を行く実践的知識に後々繋がるかもしれません。

この病理学界において印象は武器です。

※掲載画像は『「脳神経外科」2024年第52巻第4号』の表紙写真です。

 

令和6年度 第1回教育型CPCが当院で開催され、当部の湯澤先生が症例発表の指導医として参加しました。

令和6年度 第1回教育型CPCが当院で開催され、当部の湯澤先生が症例発表の指導医として参加しました。

CPCとは、亡くなった患者さんの死因を明らかにするために臨床医と病理医がそれぞれの観点から考察を行い、議論するカンファレンスのことです。

この度は初期研修医の皆さんが発表を行う教育型CPCで、湯澤先生は病理医側の発表を行う研修医さん達のサポートをしました。

今年度初めてのCPCは、脳腫瘍の治療中に呼吸困難になり亡くなった患者さんの症例でした。

本症例は様々な要因が絡み合っていて、一つの原因では説明できないとても複雑な病態で、研修医の皆さんも考えをまとめるのに苦慮されたものと思います。

ですが病理医は、どんな症例でも、必ず診断をつけなくてはなりません。

分かりませんでは終われない我々の難しさを、研修医の皆さんにも、このカンファレンスが終わる頃には分かっていただけたと思います。

※掲載写真は一部加工してあります。

当部の湯澤先生と谷野先生が共著したcase reportの「Unresectable ulcerative colitis associated colon cancer in a young Japanese patient: A case report」がInternal Medicine (IF: 1.2) にアクセプトされました。

当部の湯澤先生と谷野先生が共著したcase reportの「Unresectable ulcerative colitis associated colon cancer in a young Japanese patient: A case report」がInternal Medicine (IF: 1.2) にアクセプトされました。

Internal Medicineとは、日本内科学会が世界に向けて刊行する英語の電子ジャーナルです。

日本の医療技術は世界でも引けをとらず、こうして日本発の世界向け論文誌が発信されるほどなのです。

当部の医師が、道に磨き続けた高い準の日本の医療の更なる発展にを点け、世界の医療の向きが変わる未来を想ではなく実現させる、内科学の日本代表のの中にいることをとても誇らしく思います。

当院婦人科病理カンファレンスにて、当部の湯澤先生、上小倉先生が症例提示を行いました。

当院婦人科病理カンファレンスにて、当部の湯澤先生、上小倉先生が症例提示を行いました。

今回取り上げられた症例の中に、幼い女性の患者さんがいらっしゃいました。

まだ若くても、身体の中から臓器を取り出し、病理学的に検査をしなくてはならない方もいらっしゃいます。

手術の後遺症や病気の再発など、その先の長い人生、不安と闘い続けなければならないかもしれません。

我々病理医は、そんな患者さんのこれからに関わる責任をもって病気と向き合っています。

 

病理医も、一人きりでは自分の診断に対する不安と闘い続けなければなりません。

ですが、我々旭川医科大学付属病院病理部は、一症例に部一丸となって向き合います。

もしあなたが当部に興味をお持ちでしたら、あなたの長い病理医人生も我々が責任を持って向き合います。