市原 真 先生が准教授に就任しました。
以前から客員講師として当科に定期的にいらっしゃっていたのですが、この度、正式に当大学病院所属となりました。
既に病理医として数多の御実績をお持ちで、当科の大きな大きな力となって下さり、本当にありがたく、嬉しく思います。
これからも宜しくお願い致します。
市原 真 先生が准教授に就任しました。
以前から客員講師として当科に定期的にいらっしゃっていたのですが、この度、正式に当大学病院所属となりました。
既に病理医として数多の御実績をお持ちで、当科の大きな大きな力となって下さり、本当にありがたく、嬉しく思います。
これからも宜しくお願い致します。
当部の上小倉先生が第210回日本病理学会北海道支部学術集会 標本交見会で演題を発表しました。
標本交見会とは、北海道地方の病理医を中心とした学会のことで、年に4回開催されています。
今回は名古屋大学大学院医学系研究科 臓器病態診断学の加留部 謙之輔 教授によるセミナーも同時に開催されました。
加留部先生はセミナーにてリンパ腫について御講演して下さるということで、是非とも教えを頂こうと、上小倉先生も含めて、発表演題もリンパ腫関係のものばかりでした。
どれも一癖も二癖もあるリンパ腫の症例でしたが、難渋しながらも、うっかり見逃してしまいそうな塵のように些細な所見を拾い上げて風を吹かせ、それを昇華して病態のストーリーを思い描き、最終的に診断に行き着いたことを、どちらの先生も力説されておりました。
その診断過程の様相は、さながら「風塵Rising」図で、これこそまさに、「リンパ」の醍醐味です。
当部の湯澤先生が共著した論文の「Clinical utility of comprehensive genomic profiling test for colorectal cancer: a single institution prospective observational study.」がJ Cancer Res Clin Oncol. (IF= 2.8) にアクセプトされました。
「prospective observational study」は「前向き観察研究」という意味で、研究開始日から未来に対象となった事項を観察していく研究、つまり開始してからデータを集めていく研究方法のことです。
逆に、既に過去に出揃っているデータを収集して、そこから新たな結果を導き出すのを「後ろ向き研究」と言います。
「この英語は本当にこの和訳でいいのか」案件の中でも特に有名なものです。
決してポジティブな研究とネガティブな研究のことではありません。
研究は何らかの利益があると見込んで行われるので、基本的に全部前向きな気持ちで始めています。
私は医師国家試験の時、受験後あまりにも自信がなくて、合格発表までに過去の不合格ボーダーラインのデータを集めて研究して、自分は絶対に落ちている、と毎日鬱々と過ごし、予備校選びも始めていました。
多分、これは後ろ向き研究だったと思います。
当部の湯澤先生が共著した論文の「Successful Identification and Treatment of Cancer of Unknown Primary Originating From Gastric Cancer Using Comprehensive Genomic Profiling and Immune Checkpoint Inhibitor Therapy: A Case Report.」がCancer Rep (Hoboken) (IF= 1.9) にアクセプトされました。
「Cancer of Unknown Primary Originating」は「原発不明癌」という意味です。
「Primary」は一般的には日本語で「主要な」「第一の」などの意味で知られていますが、医療においては「病気の原発 (※原子力発電の略ではないです)」の意味合いがあります。
このように、医学英語として用いると意外な意味を示す言葉は結構あります。
例えば「Viable」は、「実行可能な」などの意味が有名ですが、医療では「細胞・組織として生きている」という意味になり、抗癌剤で倒しきれていない癌細胞を「Viableな癌細胞」と称したりします。
また、コードや点滴チューブなどが何かに引っかかって、捻れて危ない状態を「キンキンしている」と言います。
私は初期研修医の時、患者さんをストレッチャーにお乗せする際に上級医が「点滴、キンキンしてる!」と言っていて、咄嗟のことでどっかの方言が出とるわwと思っていたのですが、「Kinking」と言う立派な英単語でした。
無知がPrimaryの恥ずかしい思い出で、今でもViableです。
【2025年9月19日更新】
当院における病理標本のSOP (標準作業手順書) の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。
御依頼の際は、本日よりこちらを御利用いただきたく存じます。
下記当ホームページ内URLのリンク先のページからダウンロードをお願い致します。
当部の湯澤先生が「Master’s sEminar of Targeted therapy for Lung Cancer 2025」にて「旭川医科大学におけるマルチCDxの現状と薬物療法」というテーマでウェブ講演を行いました。
マルチCDxというのは、ざっくり言うと癌の遺伝子を抽出して、それに効くお薬を選ぶ治療法のことです。
遺伝子抽出には、病理学的な知見も必要なので、病理医はこの治療法において必要不可欠な存在です。
湯澤先生は、この重要な治療法の当院におけるキーパーソンとして、今まで数多くの患者さんを救ってきました。
また、豊富な知識と経験で、患者さんだけでなく、当部所属の病理医やスタッフ、病理以外の科の医師、そして他の施設の先生方もたくさん助けて下さっています。
私のこの文章をいったい何名の方がご覧になって下さっているかは分かりませんが、もし湯澤先生が救った方々にまで病理のすごさが伝わってくれたのなら、少しは私もご恩を返せているのかもしれません。
当部の谷野先生が秋田大学の企画のMDD educational 講演会で「ILDにおける 病理診断のポイント」のウェブ講演を行いました。
症例ディスカッションパートでは画像と病理所見に差があり診断に難渋する間質性肺炎に関して、臨床医、放射線科医、病理医で活発な議論 (MDD) が行われました。
ILDは「Interstitial lung disease」の略で日本語で間質性肺疾患のことです。
Interstitial lung diseaseに関して
Internet上で様々な意見を
Internationalに
Interchangeできるなんて
Interestingです。


第23回日本デジタルパソロジー・AI研究会 年次総会が順天堂大学御茶ノ水キャンパスで開催され、当部の谷野先生と劉先生が参加しました。
劉先生はポスター発表を行いました。
3次元病理学や、空間、分子データ解析に関する多くの発表がなされ、活発な意見交流が行われました。
10月24日の旭川医科大学病院病理部・病理診断科セミナーでは今回の学会長の州崎悦生先生をお招きし、「3次元病理学/Voxel Pathologyの開発と臨床実装に向けて」の御講演をしていただく予定です。
病理は空間把握能力が求められ、臓器と腫瘍の位置関係を3次元的に捉えて診断する必要があります。
その一助としての病理画像のデジタル化が、今病理医界隈においてとってもホットなトピックとなっているのです。
当部は更に「TAT」と言って、診断確定までの時間の期限の厳守も信条としております。
また、患者さんの診療の最適な時に、病理学的に意見を言うことにも努めています。
更には、臨床医が求めている情報をさっと示し顕すことも頑張っています。
時限と時言と示顕もあわせて6じげんで、当部の実力は文字通り、じげんが違うのです。

第15回迅速免疫染色研究会「迅速免疫法AMED補助金事業 成果報告会」が一橋大学一橋講堂にて開催され、当部の谷野先生と秋山技師長が参加しました。
谷野先生は座長も務めました。
約40名が参加し研究成果発表および術中迅速免疫染色の保険診療に向けた活発な議論がなされました。
手術中に行う病理診断において、本来なら時間のかかる染色法の標本を、特殊な方法で迅速的に作製し、実際に診断に用いる試みの報告会です。
一定の成果が認められないと、国から保険診療として認められないので、定期的に医師や臨床検査技師を交えて、今後についての議論が交わされるのです。
当部は提出される病理検体数も多く、医師も技師も毎日なかなか大変なところもあるのですが、今現在の自分のことだけでなく、医療全体の未来に向けても動かれるお姿には頭が下がります。
少し前に「空気なんて読むな」という提言が話題になりましたが、いつの時代も未来を築いてきたのは、自分以外の誰かのことも考えることのできる「空気の読める」人達だと私は思います。
私も読書は苦手ですので、若者の活字離れからの読解力の低下は他人事とは思えませんが、未来ある若い方々は、コミュニケーション離れからの空気の読解力の低下も気にしてくれたら嬉しいです。

当院消化器病理カンファレンスにて、当部の上小倉先生、坂田先生が症例提示を行いました。
消化器内科、消化器外科、病理診断科の3科合同で過去の症例について議論する場です。
今回取り上げられた症例の中に、採取した腫瘍が2つの病気の病理学的特徴を両方持っており、診断に難渋したものがありました。
何が問題かと言いますと、どちらに診断するかで治療法が大きく変わってくるので、患者さんの診療に責任を持っている臨床の先生的にははっきりしてほしいのです。
ですが、我々も病理医も診断に責任を持っていますので、はっきりしない情報をもとに半端な診断を下す訳にはいかず、そこが論点となりました。
現代は昔より医療訴訟などの患者さんとのトラブルが格段に増えており、医師にはリスクマネージメント能力が求められる時代ですので、慎重さは一生の武器になります。
初期研修医の皆さんは、論文の書き方や血管にカテーテルを入れる手技もさることながら、「ビビる」ことをまず覚えた方が良いと私は思います。