お知らせ

当部の湯澤先生が共著した論文の「Evaluating cellularity estimation methods: comparing AI counting with pathologists’ visual estimates」がDiagnostics (Impact Factor 3.6) にアクセプトされました。

当部の湯澤先生が共著した論文の「Evaluating cellularity estimation methods: comparing AI counting with pathologists’ visual estimates」がDiagnostics (Impact Factor 3.6) にアクセプトされました。

病理標本上での細胞数のカウントにおける、人間の病理医とAIでの結果の比較という今まさにホットな題材の論文です。

AI技術は、医療界でも積極的に取り入れられております。

細かで煩雑な業務をAIに任せることで素早く正確に終わらせ、それにより生まれた時間を人間の医師が患者さんと向き合うために費やすことができるからです。

医は仁術と言いますが、AIと協力し、仁愛のこころをもって診療していきたいものです。

第42回日本脳腫瘍病理学会にて当部の湯澤先生が臨床病理検討会で症例発表を行い、谷野先生が「シンポジウム 13 神経鞘腫・髄膜腫」の座長を務めました。

 

当部の湯澤先生が第42回日本脳腫瘍病理学会の臨床病理検討会で症例発表を行いました。

また、谷野先生が「シンポジウム 13 神経鞘腫・髄膜腫」の座長を務めました。

病理医の能力向上が脳腫瘍診療に与える影響や

病理医によるWHO脳腫瘍分類の問題提起など

患者さんのための脳腫瘍病理学というメインテーマに基づいた議題に溢れた素晴らしい会でした。

当部の谷野先生、湯澤先生が執筆をした『医学書院 脳腫瘍臨床病理カラーアトラス 第5版』が発刊されました。

 

当部の谷野先生、湯澤先生が執筆をした『医学書院 脳腫瘍臨床病理カラーアトラス 第5版』が発刊されました。

2021年のWHO(世界保健機関)分類改訂にも対応し、最新の分子生物学的知見も盛り込まれた決定版です。

美麗な写真や図表、簡潔で分かり易い文章で、これまで多くの病理医たちを助けてきた、脳腫瘍病理診断に必携の一冊です。

脳の組織像は頭が痛くなるほど非常に複雑で、頭から抵抗があり頭を悩ませる人の姿が頭に浮かびますが、頭ごなしに頭にくるほど難解と決めつけず、この本を読んで知識を頭に焼き付け、頭を柔らかくして診断できれば、頭が切れる病理医として他の病理医から頭一つ抜きんでることができると思います。

私もこの本で勉強して、病理医として頭角を現したいです。

※掲載画像は『医学書院 脳腫瘍臨床病理カラーアトラス 第5版』の表紙写真です。

当部臨床検査技師主任の鵜野さんの壮行会が開催されました。

当部臨床検査技師主任の鵜野さんの壮行会が開催されました。

長年当部を支えてきて下さりましたが、鵜野さんがこれから新たなチャレンジを始められるため、本年でお別れしなくてはならなくなりました。

とてもとても寂しいですが、鵜野さんのこれからが輝かしいものになるように、医師、臨床検査技師、スタッフ全員、心より応援させていただきます。

 

技師のみならず、我々病理医、スタッフも、いつも後ろからあたたかく見守っていて下さった鵜野さん。

鵜野さんのお陰で我々はここまで全力で医療に尽くすことができました。

今度は我々がその背中を押すことになり、改めてその大きさに驚きました。

臨床検査技師として今まで積み上げてきたもの。

そしてこれから積み上げていくもの。

それを語る”漢”の背中を追いかけたい気持ちを抑えつつ、改めて新たな門出をお祝い致します。

そばにはいなくても、その背中を見つめ続ける限り、我々はいつまでも同じ方を向く、仲間です。

中国から劉佳遥先生が留学生として来日し当部の一員となりました。

中国から劉佳遥先生が留学生として来日し当部の一員となりました。

旭川医科大学病院病理部、ひいては日本の病理診療の良いところを吸収し、中国で活かしていただけたら嬉しいです。

国が違えば、言葉も、文化も、医療事情も異なります。

ですが我々医療者の、誰かを救いたいという気持ちは、国や言葉や文化が違っていても、いっしょです。

当院婦人科との合同カンファレンスにて、当部の湯澤先生と上小倉先生、林先生が症例提示を行いました。

当院婦人科との合同カンファレンスにて、当部の湯澤先生と上小倉先生、林先生が症例提示を行いました。

掲載写真のスクリーンに写っているのはヴァーチャルスライドというもので、病理の標本をコンピューターに取り込み、拡大すると細胞1つ1つの形まで確認できるほど綺麗なデータにして保存する技術です。

当時の状態のまま保存されるので、標本自体が時を経て劣化することもありません。

この度のようにカンファレンスや教育の場などで、未来の医療の発展のために用いております。

我々病理医は、病理標本にするために御提供いただいた検体をとても慎重に取り扱い、そこから得られた情報を最大限に活かせるように試みております。

おからだを預けた患者様の信頼に、最大限に応えたいからです。

※掲載写真は一部加工しております。

当部の湯澤先生が共著した論文の「Comparison of diagnostic accuracy between linked color imaging and autofluorescence imaging in patients with ulcerative colitis: a prospective observational study」がJournal of Gastroenterology and Hepatology (IF 4.1) にアクセプトされました。

当部の湯澤先生が共著した論文の「Comparison of diagnostic accuracy between linked color imaging and autofluorescence imaging in patients with ulcerative colitis: a prospective observational study」がJournal of Gastroenterology and Hepatology (IF 4.1) にアクセプトされました。

Journal of Gastroenterology and Hepatologyとは、消化器病学、肝臓病学、内視鏡学の発展を牽引している、世界50カ国以上で購読されている国際的な学術誌です。

湯澤先生が共著したのは、潰瘍性大腸炎という疾患についてで、日本でもよく見かける病気です。

我々も何度も病理学的に診断をしており、その蓄積された経験と見識がこの度一つの論文という形にまとまり、世界的に受け入れられました。

もしかしたら今日診断した1症例が、いつか大勢の患者さんを救い得る「蓄積」の、最初の1歩になるかもしれない。

そんな気概を胸に、我々は日々レンズを覗いております。

当部の谷野先生が横浜市で開催された第64回日本呼吸器学会学術講演会でポスター発表(びまん性肺疾患その他3)の座長を務めました。

当部の谷野先生が横浜市で開催された第64回日本呼吸器学会学術講演会でポスター発表(びまん性肺疾患その他3)の座長を務めました。

上葉優位型肺線維症(PPFE)、特発性肺線維症、線維性過敏性肺炎などの臨床病理学的検討がなされました。

また、第1回暫定MDD認定医講習会も開催されました。

谷野先生は呼吸器に詳しい、病理医代表として呼ばれました。

臨床医の先生方は谷野先生の病理学的見識を、積極的に吸収されていました。

我々は病理診断のために良好な検体を採取できる臨床の先生を、とても器用だと尊敬しています。

二つの領域の医師が互いの観点から、病気を学ぶ貴重な機会でした。

当院キャンサーボードにて、当部の上小倉先生が症例提示を行いました。

当院キャンサーボードにて、当部の上小倉先生が症例提示を行いました。

キャンサーボードとは、旭川医科大学病院での悪性腫瘍:がんの症例に対して、各科の医師が集まって意見を出し合う大型カンファレンスのことで、当院では定期的に開催されております。

当部の上小倉先生は、腹膜の中皮という臓器にできた悪性の腫瘍である、腹膜悪性中皮腫が疑われた症例の病理的な診断について発表しました。

本症例はとても診断が難しく、今後当部以外の先生からも御意見を伺う方針です。

人間の臓器は浅いところから深いところまで無数にありますが、それぞれの臓器に造詣の深いスペシャリストが存在するほど病理は奥が深く、歴史も深い世界です。

また、懐の深い世界でもありますので、当ホームページを見て興味深いと感じ、当部で深く病理を学びたいと思って下さったら、我々も感慨深いものがあります。