お知らせ

当院婦人科病理カンファレンスにて、当部の湯澤先生、上小倉先生が症例提示を行いました。

当院婦人科病理カンファレンスにて、当部の湯澤先生、上小倉先生が症例提示を行いました。

今回取り上げられた症例の中に、幼い女性の患者さんがいらっしゃいました。

まだ若くても、身体の中から臓器を取り出し、病理学的に検査をしなくてはならない方もいらっしゃいます。

手術の後遺症や病気の再発など、その先の長い人生、不安と闘い続けなければならないかもしれません。

我々病理医は、そんな患者さんのこれからに関わる責任をもって病気と向き合っています。

 

病理医も、一人きりでは自分の診断に対する不安と闘い続けなければなりません。

ですが、我々旭川医科大学付属病院病理部は、一症例に部一丸となって向き合います。

もしあなたが当部に興味をお持ちでしたら、あなたの長い病理医人生も我々が責任を持って向き合います。

当院消化器病理カンファレンスにて、当部の谷野先生、上小倉先生が症例提示を行いました。

当院消化器病理カンファレンスにて、当部の谷野先生、上小倉先生が症例提示を行いました。

消化器内科、消化器外科、病理診断科の3科合同で過去の症例について議論する場です。

取り上げられた症例の一つにエキノコックス感染症がありました。

エキノコックスとは寄生虫のことで、一般的なケースとして、何らかの形で野生の狐の口の中に入り込み、狐の胃を駆り、糞便と共に排出されて山水や山菜を介して人間の口に入り、肝臓などの臓器で重篤な感染症を引き起こします。

消化器内科、消化器外科、病理診断科の医を借り治療する必要があるほど恐ろしい病気なので、未然に感染の脅威を刈り取りたいものです。

当院キャンサーボードにて、当部の林先生が症例提示を行いました。

当院キャンサーボードにて、当部の林先生が症例提示を行いました。

キャンサーボードとは、旭川医科大学病院での悪性腫瘍:がんの症例に対して、各科の医師が集まって意見を出し合う大型カンファレンスのことで、当院では定期的に開催されております。

当部の林先生は、精巣という臓器にできた非常に珍しい癌、「希少癌」の症例の病理的な診断について発表しました。

希少癌は、症例の数自体が少ないので、明確な治療法が確立されていないものもあります。

故に、「希みが少ない」訳ではなく、患者さんが希みある未来を望めるためにも、我々病理医は全力で診断に臨み、最適な治療に特急で繋げられるように日々励んでいます。

【重要・2024年6月27日更新】当院の未染標本作製依頼書が改訂されました。

【2024年6月27日更新】

当院における病理標本のSOP(標準作業手順書)の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。

御依頼の際は、本日よりこちらを御利用いただきたく存じます。

書類作成前に、臨床用1のExcelファイルはver15、臨床用2はver5であることを御確認下さい。

下記当ホームページ内URLのリンク先のページからダウンロードをお願い致します。

未染標本作製依頼 – 旭川医科大学病院 病理部 【公式】 (asahikawa-patho.net)

【2024年6月24日更新】ISO15189認定範囲一覧(活動リスト)の2024年度版 を「病理部について」に掲載致しました。

【2024年6月24日更新】

既にアップロードしていた活動リストの内容に訂正が必要な個所が御座いましたので、最新版を改めてアップロードさせていただきます。

ISO15189認定範囲一覧(活動リスト)

混乱をお招きしてしまい大変申し訳御座いませんでした。

 

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ISO15189認定範囲一覧(活動リスト)の2024年度版 を「病理部について」に掲載致しました。

ISO15189とは施設毎の臨床検査室の品質を評価する規格のことで、当院は2021年より認定をいただいております。

そちらに関する活動リストを最新版に更新致しました。

ISO15189認定範囲一覧(活動リスト)

当部は「高い品質の臨床検査室」に入ってますので、安心してください。

当院泌尿器科との合同カンファレンスにて、当部の上小倉先生、林先生が症例提示を行いました。

当院泌尿器科との合同カンファレンスにて、当部の上小倉先生、林先生が症例提示を行いました。

泌尿器科が診る、つまり尿に関わる臓器は、実は数多くあります。

腎臓に尿管、膀胱、前立腺、そして尿道、生殖器ですが精巣、精嚢、精管などなど。

そのどれもが癌になり得ます。

泌尿器科の先生方は癌の組織を採取し、それがどこから発生した癌なのかを我々病理医が診断します。

発生元の臓器が違えば、癌細胞の形も異なります。

上の掲載写真に載っている組織は、どこの臓器の癌か分かりますか?

 

 

あなたが写真を見ているその瞬間、あなたは患者を診ています。

 

それが病理です。

当部の湯澤先生が共著した論文の「Evaluating cellularity estimation methods: comparing AI counting with pathologists’ visual estimates」がDiagnostics (Impact Factor 3.6) にアクセプトされました。

当部の湯澤先生が共著した論文の「Evaluating cellularity estimation methods: comparing AI counting with pathologists’ visual estimates」がDiagnostics (Impact Factor 3.6) にアクセプトされました。

病理標本上での細胞数のカウントにおける、人間の病理医とAIでの結果の比較という今まさにホットな題材の論文です。

AI技術は、医療界でも積極的に取り入れられております。

細かで煩雑な業務をAIに任せることで素早く正確に終わらせ、それにより生まれた時間を人間の医師が患者さんと向き合うために費やすことができるからです。

医は仁術と言いますが、AIと協力し、仁愛のこころをもって診療していきたいものです。

第42回日本脳腫瘍病理学会にて当部の湯澤先生が臨床病理検討会で症例発表を行い、谷野先生が「シンポジウム 13 神経鞘腫・髄膜腫」の座長を務めました。

 

当部の湯澤先生が第42回日本脳腫瘍病理学会の臨床病理検討会で症例発表を行いました。

また、谷野先生が「シンポジウム 13 神経鞘腫・髄膜腫」の座長を務めました。

病理医の能力向上が脳腫瘍診療に与える影響や

病理医によるWHO脳腫瘍分類の問題提起など

患者さんのための脳腫瘍病理学というメインテーマに基づいた議題に溢れた素晴らしい会でした。

当部の谷野先生、湯澤先生が執筆をした『医学書院 脳腫瘍臨床病理カラーアトラス 第5版』が発刊されました。

 

当部の谷野先生、湯澤先生が執筆をした『医学書院 脳腫瘍臨床病理カラーアトラス 第5版』が発刊されました。

2021年のWHO(世界保健機関)分類改訂にも対応し、最新の分子生物学的知見も盛り込まれた決定版です。

美麗な写真や図表、簡潔で分かり易い文章で、これまで多くの病理医たちを助けてきた、脳腫瘍病理診断に必携の一冊です。

脳の組織像は頭が痛くなるほど非常に複雑で、頭から抵抗があり頭を悩ませる人の姿が頭に浮かびますが、頭ごなしに頭にくるほど難解と決めつけず、この本を読んで知識を頭に焼き付け、頭を柔らかくして診断できれば、頭が切れる病理医として他の病理医から頭一つ抜きんでることができると思います。

私もこの本で勉強して、病理医として頭角を現したいです。

※掲載画像は『医学書院 脳腫瘍臨床病理カラーアトラス 第5版』の表紙写真です。