令和6年度 第2回CPCが当院で開催され、当部在籍病理医の市村先生が症例発表をしました。

令和6年度 第2回CPCが当院で開催され、当部在籍病理医の市村先生が症例発表をしました。

CPCとは、亡くなった患者さんの死因を明らかにするために臨床医と病理医がそれぞれの観点から考察を行い、議論するカンファレンスのことです。

この度は臨床の先生と病理医を中心に開催される従来型CPCでした。

今回取り上げられた症例の一つに、ファロー四徴症という心臓の病気がありました。

医学生の方々なら聞いたことがあると思いますが、医療者の中ではとても有名な病気で、当症例は教科書やネット検索でも出てくるような典型的な構造の特徴が全て肉眼で確認できる貴重な症例でした。

医学生さんも実際に見ていたら、病気のイメージが湧き易くなったかもしれません。

医科大学の授業はどうしても座学が中心になり、文字や模式図だけ見せられても理解に苦労する医学生さんは多いと思います。

ですが学生時代は苦労しても、実際に医師として経験を積んで才能を発揮する人はたくさんいます。

物事を実際に「見て」理解する力がある人は、「診て」理解する力も高いからです。

また、苦労して生きることの世知辛さを知っている人は、苦労して生きている人の辛さも知っています。

いち病理医でありますが、いち患者にもなり得る私としては、そういう人に「みて」もらいたいと思います。

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