当院泌尿器科との合同カンファレンスにて、当部の湯澤先生、上小倉先生が症例提示を行いました。
今回は「この臓器にある筈のない組織構造が何故かある」一筋縄ではいかなかった症例が取り上げられ、病理学的考察を交えての発表となりました。
病理医にとって経験則は診断するにおいて強力な武器になりますが、此度の症例のように、時には先入観や常識、固定概念を破壊し、真相を知るために自分の認識外の世界の門を叩かねばならないこともあります。
患者さんの数だけ臓器があり、それら全てが同じ法則に当てはまるとは限らないからです。
ちなみに病理医は、自分の手で臓器を切り、標本にする作業を、数時間ひたすら行う必要があるので、実は体力に自信のある医師が多いです。
また、真逆の領域と思われがちな、救急外来の外勤をする病理医も実際に存在します。
まさに今、病理医への先入観や常識、固定概念が破壊されたあなたは、真相を知るためにも是非旭川医科大学病理部の門を叩いてみて下さい。