当部の湯澤先生が共著したcase reportの「Zolbetuximab-related gastritis: a case report of the patient with prolonged gastrointestinal symptoms」がGastric Cancer (IF=6.0) にアクセプトされました。

当部の湯澤先生が共著したcase reportの「Zolbetuximab-related gastritis: a case report of the patient with prolonged gastrointestinal symptoms」がGastric Cancer (IF=6.0) にアクセプトされました。

「ゾルベツキシマブ関連胃炎」という疾患に関する症例報告で、ゾルベツキシマブというのは抗体医薬品の一つです。

抗体医薬品は、癌細胞を攻撃する抗癌剤の効果を高める作用を持つ薬で、ゾルベツキシマブは昨年2024年3月に日本で初めて使用が認可された比較的新しい抗体医薬品です。

それに関連する疾患ということで、非常に話題性のあるトピックであります。

新しい薬は、厳重に治験を重ねた上で認可されてはいますが、どうしても予想外の副反応は起こり得ります。

なので、この度のような症例報告は、今後の医学の発展のためにとても有用なのです。

予期せぬ結果や失敗は誰もが隠したくなるものですが、逆にそれを公に共有することで、同じことを繰り返さないようにみんなが気を付けることができます。

4月から新しい職場や学校に身を置く方もいらっしゃるとは思いますが、自分の成功談や武勇伝ばかり語る先輩は得てしてろくでもないことが多いです。

例外もありますが、自分の失敗談をカッコつけずに教えてくれる先輩こそ学ぶべき先輩なのです。

私も昔は初期研修医や学生さんにナメられたくない一心で、背伸びした態度や経験者マウントをとってしまい失敗した苦い経験があります。

そのことを今ここで書ける様になった先輩もいる当部で、病理を学んでみるのも宜しいのでは、と皆さんに共有させていただきます。

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