
当院キャンサーボードにて、湯澤先生が症例提示を行いました。
キャンサーボードとは、旭川医科大学病院での悪性腫瘍:がんの症例に対して、各科の医師が集まって意見を出し合う大型カンファレンスのことで、当院では定期的に開催されております。
今回取り上げられた症例は、病理診断の依頼文に、患者さんが昔、癌を患った経験があると記載されていなかったことが診断に影響を与えた1例でした。
患者さんが過去に癌を発症したことがあるかないかはとっても大きな情報です。
提出された検体に「何か悪い病気がありますか」と漠然と聞かれるより、「以前癌が見つかった患者さんなのですが、何か悪い病気がありますか」と聞かれた方が、その癌の再発や転移を特に注意することができて病理医も見逃す機会が減るのです。
人混みの画像を見せられて、「怪しい人をさがせ!」と言われるより、「ウォーリーをさがせ!」と言われた方が、ウォーリーを見逃す機会が減るのと同じです。
しかしながら、当部の病理医は日々実力を磨いているためかなりレベルが高く、物事を見る目には相当自信があるので、一般的な病理医が見逃してしまいそうなものも、そう簡単には見逃しません。
隠れて目立たない小さな癌も、存在するはずない異常な所見も、非常に珍しい病変も、おそろしく速い手刀も、我々じゃなきゃ見逃しちゃうかもしれません。