当部の谷野先生と湯澤先生が共著したcase reportの「Meningitis due to inflammatory reaction to Echinococcus antigen after the resection of cerebral alveolar hydatid cyst」がJournal of Surgical Case Reports (IF=0.4) にアクセプトされました。
エキノコックスという微生物に対する炎症反応により引き起こされた髄膜炎についての症例報告です。
以前の記事でも触れましたが、エキノコックスにより引き起こされるエキノコックス症は非常に恐ろしい、時には命に関わる感染症で、主にキタキツネの糞便を介して感染が広まります。
当部のある旭川市は北海道にあるので、キタキツネが割と身近にいます。
時々、住宅街でも見かけるほどです。
それ故、「キツネを見かけても絶対に近寄らないように。触ってしまったら必ず手をよく洗うように」と警告の看板が立てられているのもよく見ます。
道外や外国からいらっしゃった方々は、キタキツネのその愛くるしい見た目に思わず触りたくなってしまうとは思いますが、本当に危険なのでおやめ下さい。
多少オーバーな表現かもしれませんが、オーバーなツーリズムがオーバーするまではジャストだと思います。