お知らせ

当部の送別会が開催されました。

 

当部の送別会が開催されました。

医師の湯澤先生、上小倉先生、技術補助員の尾崎さんのお三方が今年度で退職されることとなり、当部スタッフ全員で盛大に送り出させていただきました。

入職早々から怱々たる日々の中で今の病理部の根幹を草創した錚々たる面々との涙そうそうのお別れで、いつまでもいらっしゃるとは限らないってわかっていたのに、なんでもっと皆さんの教えを知ろうと思わなかったんだろう、と今になって後悔が押し寄せました。

皆さんが当部の歴史を築いて下さった日々が10年ほどに渡ろうとも、旭川医科大、更には病理学の壮大な歴史の中では、ほんの一瞬のできごとなのかもしれません。

ですが、たった10年一緒に病理部に与しただけでも、「私はもっと病理を知ろうと思う」という意気の後進達がたくさんできました。

先生方の退職から1年後、10年後、24年後と時が過ぎていこうとも、尾崎さんなら、上小倉先生なら、湯澤先生ならそうしたと、残る我々は先生方の教えを縷々として伝えていき、旭川医科大学病院病理部としてのフェーズ3に突入していこうと思います。

本当にありがとう御座いました。

当院婦人科との合同カンファレンスにて、上小倉先生、市原先生、青木先生が症例提示を行いました。

 

当院婦人科との合同カンファレンスにて、上小倉先生、市原先生、青木先生が症例提示を行いました。

今回取り上げられた中に「G-CSF産生腫瘍」が疑われた症例がありました。

G-CSF産生腫瘍とは、血液の一成分である白血球の1つ、「顆粒球」を異常に増加させる腫瘍のことです。

G-CSFの「G」は「Granulocyte = 顆粒球」の略で、派生関係にある「Granular」という形容詞は「顆粒状の」という意味になり、グラニュー糖の語源にもなっています。

これとよく似た医学英語で「Granulation」というものがあり、こちらは炎症で破壊された組織が再生している過程の状態である「肉芽腫」を指す言葉です。

「Granular tissue」と「Granulation tissue」は、それぞれ「顆粒状の組織」、「肉芽腫組織」と和訳され、英語は似ているのに日本語は全く違う意味を示します。

恐らく病理初学者が最も陥りやすい打ち間違いミスの一つだと思います。

ミスを減らす一番の近道は慣れることですので、何度も間違えて何度も意識することで、ケアレスミスもGraduallyにGraduationできると思います。

市原先生が北海道帯広市で開催された「とかち膵がん早期診断研究会」にて「膵臓の画像をわかるための病理」という内容でオンライン講演をしました。

市原先生が北海道帯広市で開催された「とかち膵がん早期診断研究会」にて「膵臓の画像をわかるための病理」という内容でオンライン講演をしました。

314日の第18回近畿超音波内視鏡研究会の講演にさらに内容を追加したものです。

対象は帯広市周縁の消化器内科医・外科医、ならびに超音波検査士の皆さんです。

今年はほかにも膵臓関連の講演が続きます。」とのことでした。

帯広市のある十勝地方は北海道でも特に酪農が有名な所で、北海道生まれの私としては、十勝には豚丼、しゃぶしゃぶ、ジンギスカンなどのイメージが子どもの頃から根付いています。

そんな焼肉も美味しい十勝地方を含め、日本のあちこちで連日膵臓の講演をされている市原先生には、本当にシビレます。

湯澤先生と谷野先生が共著した論文の「Successful Surgical Treatment for Large Common Hepatic Arterial Aneurysm Incidentally Discovered during Evaluation for Mallory-Weiss Syndrome.」がAnnals of Vascular Diseases. (IF= 0.6) にアクセプトされました。

湯澤先生と谷野先生が共著した論文の「Successful Surgical Treatment for Large Common Hepatic Arterial Aneurysm Incidentally Discovered during Evaluation for Mallory-Weiss Syndrome.」がAnnals of Vascular Diseases. (IF= 0.6) にアクセプトされました。

Mallory-Weiss Syndrome」は、日本ではマロリー・ワイス症候群と呼ばれ、飲酒などによって嘔吐を繰り返す内に胃と食道の境目辺りが裂けて出血する疾患で、じわじわと血液が失われて貧血にもなります。

必ずしもではありませんが、お酒飲みの男性がなり易いと言われています。

飲酒は時々する程度で煙草も吸わない私には、身体を崩してまでお酒を飲み続ける人の気持ちを分かってあげることができません。

ですが、分からないからと言って、患者さんを頭ごなしに否定するのも、医師として良くありません。

酒を避ければ胃も裂けないし、他にお金も割けるのに。

いくら話に花が咲けども、口が裂けても叫べません。

市原先生が日本消化器内視鏡学会 第19回重点卒後教育セミナーにおける「大腸腫瘍病理の最新知識」という内容の講演を収録しました。

市原先生が日本消化器内視鏡学会 第19回重点卒後教育セミナーにおける「大腸腫瘍病理の最新知識」という内容の講演を収録しました。

後日e-larningとして動画配信され、20265月~202710月末までオンラインで視聴可能になる予定だそうです。

e-larning、つまり配信授業は、学校教育でも近年取り入れられているそうで、授業を倍速視聴するのが「タイパ」世代の勉強法みたいです。

私が学生の頃は考えられもしませんでした。

ですが、今の「タイパ」世代の学生さんには考えられもしないでしょうが、どんなに退屈な授業でも、実は無駄な時間など一切なく、全てがかけがえのないとても大切な時間なのです。

私は学生時代、よく授業中に、もし突然この教室に悪い人達がやってきて生徒達を人質にとろうとしたら、自分は気付かれないように教室を抜け出して、助けを呼びに行く妄想をしていました。

また、もしこのクラスでデスゲームに巻き込まれたら、自分はどう立ち振る舞うかとかもちゃんと考えていました。

その時間のお陰で私は、いつ悪い人達が教室に乗り込んできても、いつクラスがデスゲームに巻き込まれても大丈夫なほどに、事前に十分シュミレーションすることができました。

先生の話は全然聞いてませんでした。

市原先生が大阪市で開催された第18回近畿超音波内視鏡研究会にて「膵臓病理 やせと嚢胞」という内容で講演しました。

市原先生が大阪市で開催された第18回近畿超音波内視鏡研究会にて「膵臓病理 やせと嚢胞」という内容で講演しました。

『予後の悪い膵臓癌の中でも長期生存が見込めるTis癌をどのように発見するかについて、病変部の膵管狭窄と狭窄後拡張だけでなく、「周囲の膵実質の局所的なやせ」に着目するとよいかもしれない、という内容のお話しです。』とのことでした。

Tis癌」は「上皮内癌」、つまり「まだ浸潤していない癌」のことです。

癌は「浸潤」することで全身に広がっていくので、浸潤していない癌は比較的危険性が低いということになります。

ですが癌は癌なので、悪性腫瘍に変わりはなく、危険性は低くても、浸潤する前に取り除いてしまうのに越したことはありません。

人を喰い殺す前であろうと、鬼は退治してしまうに越したことはないのです。

生殺与奪の権を他人に握らせることなく、はやく治療を開始しましょう。

市原先生がWebで開催された京都府立医大大腸内科病理拡大カンファレンスにて病理解説をしました。

市原先生がWebで開催された京都府立医大大腸内科病理拡大カンファレンスにて病理解説をしました。

京都市近郊の消化器内科の先生を対象にしたウェブセミナーで、市原先生は、大腸の症例に対して病理的なコメントを担当されました。

他所の大学主催カンファレンスにゲストとして招かれるなんて、さすが日本一有名な病理医、市原先生です。

私はアウェーに行くと借りてきた猫のように萎縮してしまって何も話せなくなります。

まるで生きているのか死んでいるのかも分からないシュレディンガーの猫です。

見識も猫の額くらい狭いこんな私に需要が出るとしたら、それは本当に忙しくて、猫の手も借りたい時だと思います。

市原先生がWebで開催されたふくしま拡大内視鏡カンファレンスにて病理解説をしました。

市原先生がWebで開催されたふくしま拡大内視鏡カンファレンスにて病理解説をしました。

福島県などの消化器内科の先生を対象にしたウェブセミナーで、市原先生は、胃の内視鏡症例の病理的な解説を担当されました。

日本の内視鏡の技術レベルは、実は世界的にもかなり高いそうです。

当院にも内視鏡がとってもお上手な消化器内科の先生が何人もいらっしゃいます。

昔と違って他国の最新技術に追い付けず遅れをとっている今の日本を嘆く新聞記事を読んだことがありますが、日本には今も世界に誇れる技術がたくさんあるのにと、視野の狭さにとても残念に思ったことがあります。

ネガティブなところがあるのも確かですが、日本の医療の世界に誇れる素晴らしいところも、もっと知ってもらえたらと私は思います。

取り敢えず、年に4〜5本も放送している点で、日本の医療ドラマ製作数は世界一だと思います。

市原先生が第112回日本小児外科学会北海道地方会にて『これからの病理学 ~直観、定量、3次元病理~』というタイトルで講演しました。

市原先生が第112回日本小児外科学会北海道地方会にて『これからの病理学 ~直観、定量、3次元病理~』というタイトルで講演しました。

「旭川医大の小児外科・宮城久之先生におまねきいただき、Webにて全道(+全国)の小児外科の先生や学生さんを相手に講演をさせていただきました。

これから3次元病理を用いて小児外科領域ともコラボしていけたらよいなと考えております。」とのことでした。

小児外科は、身体が小さな小さなお子様の臓器を縫い合わせたりする必要があるので、非常に繊細な技術が必要とされます。

また、患者さんのお身体が小さい故に、お腹を切って開けても、見える視界が大人に比べてかなり狭くて見渡し辛く、分厚い拡大ルーペ付き眼鏡をかけて手術されている先生もいらっしゃいます。

私は性格上、細かく小さな作業が苦手なので、あんなにも小さな臓器をあんなにも狭い視界であんなにも繊細に縫い合わせることができる小児外科の先生を本当に尊敬しておりますし、私にはあんなにも小さな世界を目で見て認識するなんて絶対にできません。

 

 

と、思いましたが、我々病理医は顕微鏡でもっともっと小さな細胞の世界を目で見て認識していることを認識しておりませんでした。

市原先生が旭川市で開催された旭川胆膵CPCにて病理解説をしました。

市原先生が旭川市で開催された旭川胆膵CPCにて病理解説をしました。

旭川近隣の消化器内科の先生を対象にしたウェブセミナーで、市原先生は、胆嚢と膵臓の症例の病理的な解説を担当されました。

CPC は「Clinico-Pathological Conference」の略で、本ホームページでも亡くなった患者さんを解剖して死因を論議するカンファレンスとして「CPC」という言葉を度々用いていますが、亡くなられていない患者さんの場合でも用いられます。

私も過去に、とあるCPC開催に対して「こちらの患者さんは御存命です」と言ってしまって恥をかいたことがあります。

「これはこうである」という思い込みは良くないとわかっていながらも、無意識の内に人間は思い込みをしてしまうものです。

人類は皆、本質は、女子に下の名前で呼ばれただけで「あいつ俺のこと好き」と思い込む中学男子なのです。