お知らせ

令和6年度 第2回従来型CPCが当院で開催され、当部の坂田先生が症例発表をしました。

令和6年度 第2回従来型CPCが当院で開催され、当部の坂田先生が症例発表をしました。

CPCとは、亡くなった患者さんの死因を明らかにするために臨床医と病理医がそれぞれの観点から考察を行い、議論するカンファレンスのことです。

この度は臨床の先生と病理医を中心に開催される従来型CPCでした。

今回取り上げられた症例は、非常に難解で珍しい疾患の患者さんだったのですが、当部が診断に行き着いたことに対し、臨床の先生からも感嘆のお声を頂けました。

私は、海外留学などをして研鑽を積んできたことを誇る医師に対して、すごいなぁ、とぼんやりと思っていますが、日本で毎日一緒にお仕事をしている当部の病理医の先生方も、すごいなぁ、とはっきりと思っています。

本州や四国、九州、沖縄にお住まいで、もし病理に興味がある方がいらっしゃいましたら、当部で勉強してみるのも宜しいかもしれません。

津軽海峡を越えるので、ある意味海外留学です。

ISO移行審査を受審しました。

ISO移行審査を受審しました。

ISO移行審査とはざっくりと言うと、その施設が高い品質を保てているか実際に担当の方がいらっしゃってじっくり見て回る審査のことです。

病理では不適合の指摘はなく終えることができました。

技師さんたち一人ひとりの素晴らしい力量とチームワークのおかげです。

向上心を持ちながら、一人、上を向いて歩くのは、涙もこぼれないし良いことだと思います。

ですが時には目線を下げて前を向くことで、同じ立場の仲間の頑張りに気付くことができ、そのありがたみもとりこぼさないでいられます。

これからも当部は、医師、技師、スタッフ一丸となって、継続的に努力をして、患者様に安心安全な医療を提供しましょう。

第67回呼吸器病理研究会 (東京) にて、当部の谷野先生が症例提示を行いました。

第67回呼吸器病理研究会 (東京) にて、当部の谷野先生が症例提示を行いました。

午前中に検鏡、午後から8症例の画像、病理検討会が行われ、肺移植の肺、pulmonary alveolar proteinosis、rheumatoid noduleなど、複数例をまとめて見ることができました。

年に何回も開催される訳ではないのに今回で67回目となった伝統ある病理の学会です。

肺が膨らむように、これからも呼吸器病理の世界が大きく広がっていき、末長く、そして息長く続いていく未来を想像するだけで、感動のあまり、ため息がでます。

当部の谷野先生、湯澤先生が共著した論文の「A Case of Successful Treatment of Aplastic Anemia Induced by Immune Checkpoint Inhibitors for Lung Cancer」がInternal Medicine (IF= 1.1) にアクセプトされました。

当部の谷野先生、湯澤先生が共著した論文の「A Case of Successful Treatment of Aplastic Anemia Induced by Immune Checkpoint Inhibitors for Lung Cancer」がInternal Medicine (IF= 1.1) にアクセプトされました。

肺癌の治療薬によって副作用的に引き起こされた貧血の治療に成功した症例に関する論文です。

このような、治療の成功例に関する論文は、同じ境遇の患者さんを診ている多くの医師に読まれ、医学界全体にとって、とっても貴重な財産となるのです。

今まで幾度もご紹介してきましたが、当部の医師の名は数々の論文に共著者として掲載されております。

病理学は治療の効果や病気の経過を視覚的に評価できる分野であるため、論文を書くにあたって必要不可欠な存在だったりします。

なので、病理医というのは、医学界全体にとって、とっても貴重な財産なのかもしれません。

病理医のなり手が少ないことが嘆かれておりますが、これを読んで下さっているあなたが病理に興味を持って当部の門を叩いてくれたら、医学界全体にとって、病理医界にとって、

そして当部にとっても、とっても貴重な財産となるのです。

【重要・2025年7月28日更新】 当院における病理標本のSOP (標準作業手順書) の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。

【2025年7月28日更新】

当院における病理標本のSOP (標準作業手順書) の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。

御依頼の際は、本日よりこちらを御利用いただきたく存じます。

書類作成前に、臨床用1のExcelファイルはver17、臨床用2はver6、研究用はver5であることを御確認下さい。

下記当ホームページ内URLのリンク先のページからダウンロードをお願い致します。

未染標本作製依頼 – 旭川医科大学病院 病理部 【公式】 (asahikawa-patho.net)

当院消化器病理カンファレンスにて、当部の谷野先生、上小倉先生が症例提示を行いました。

当院消化器病理カンファレンスにて、当部の谷野先生、上小倉先生が症例提示を行いました。

消化器内科、消化器外科、病理診断科の3科合同で過去の症例について議論する場です。

上小倉先生は十二指腸腫瘍の発表、谷野先生が肝腫瘍の発表を行いました。

いずれも画像と病理像の比較が臨床・病理側から提示され診断や病態に係る詳細なディスカッションが行われました。

私は参加できなかったので写真の撮影はできなかったのですが、各科の医師が大勢集まり緊張感のある議論が交わされたようです。

第32回肝細胞研究会 (札幌) にて、当部の上小倉先生がポスター発表を行いました。

第32回肝細胞研究会 (札幌) にて、当部の上小倉先生がポスター発表を行いました。

発表のタイトルは「成熟マウス肝細胞のin vitro形質転換による移植可能で多彩な組織型を示す肝腫瘍細胞株の樹立」で、私にはとても難しい領域の題材です。

こういう細胞や遺伝子レベルの研究はセンスがものを言うらしく、向いていない人はとことん向いていないと言われています。

私も昔、当院ではない施設で、大学院生の研究の様子を拝見したことがありますが、私には難しくてさっぱりだったのを覚えています。

医学生の頃の基礎実験の授業で、100人以上いた同学年の中で唯一私にだけ噛みついて流血沙汰の怪我を負わせたあのマウスは、私のセンスの無さを見抜いていたのだと、今になって思います。

私にとってはマウスが待つ研究の世界は夢のまた夢の国なので、日本にいながら病理診断室というスタジオでユニバーサルに活躍できるお仕事に専念したいと思います。

令和7年度 第1回教育型CPCが当院で開催され、当部の上小倉先生が症例発表の指導医として参加しました。

令和7年度 第1回教育型CPCが当院で開催され、当部の上小倉先生が症例発表の指導医として参加しました。

CPCとは、亡くなった患者さんの死因を明らかにするために臨床医と病理医がそれぞれの観点から考察を行い、議論するカンファレンスのことです。

この度は初期研修医の皆さんが発表を行う教育型CPCで、当部の上小倉先生が、病理医側の発表を行う研修医さん達のサポートをしました。

以前の記事でも書いたのですが、今回も研修医の先生方のレベルの高さに本当に驚かされました。

見ていて分かるほどに事前の準備を入念に行っており、何の滞りもなくスムーズに発表を進めていて、なんなら私より上手なんじゃないかとも思える程でした。

「直美」という言葉が生まれるほど、初期研修が終わったら、直ぐに美容外科に進む若手医師が増えていることが昨今の医療界で嘆かれていますが、今の日本の経済状況を考えると、自由診療の道を一つの選択肢としてとられるのも仕方がないのかもしれません。

ですが、今回発表して下さった未来ある有望な研修医の皆さんには、お金を稼ぐことよりも、まずは自分が医師としてやってみたいことを真っ先に考えてほしいと思います。

向いてるかも成功するかもやってみないとわからないから、そこから悩んでほしい──

昔、世界の渡辺直美が言ってました。

当部の湯澤先生が筆頭著者で、谷野先生、上小倉先生、林先生が共著した論文の「Diffuse Hemispheric Glioma, H3 G34-Mutant With Prominent Perivascular Invasion in a Middle-Aged Man: A Case Report and Literature Review of Middle-Aged and Elderly Cases」がNeuropathology (IF=1.2) にアクセプトされました。

当部の湯澤先生が筆頭著者で、谷野先生、上小倉先生、林先生が共著した論文の「Diffuse Hemispheric Glioma, H3 G34-Mutant With Prominent Perivascular Invasion in a Middle-Aged Man: A Case Report and Literature Review of Middle-Aged and Elderly Cases」がNeuropathology (IF=1.2) にアクセプトされました。

筆頭著者、というのは、その論文を実際に書いた人、ということです。

医学論文は基本的には全て英語で書きます。

それだけでもなかなかハードルが高いのですが、言葉遣いも口語的ではなく、淡々と、理路整然としたものでなくてはなりません。

しかもできあがっても、その内容や言語が間違っていないか、査読といって、何人もの別な人達の目でチェックしてもらわなくてはなりません。

それでようやくOKが出て投稿しても、実際に医学雑誌に取り上げてもらえるかは分かりません。

論文を書くということは、それほどの困難を覚悟しなくてはならないのです。

なのでこの度、名のある医学雑誌に当部の湯澤先生の論文が掲載されたのは、本当にすごいことなのです。

私は昔から、論文のようなきっちりした文章を書くのが苦手で、盛り上げるための演出を文中に入れたり、凝った比喩表現を盛り込んだり、なんなら挿絵を描いたりもしてきました。

それではまるで大衆向け娯楽小説なので、「この、べらぼうめ!」と怒られ、出世コースという階段から転げ落ちていきました。

当部の谷野先生が分担執筆をした『医療系学生のための病理学 第5版』の電子版が発刊されました。

当部の谷野先生が分担執筆をした『医療系学生のための病理学 第5版』の電子版が発刊されました。

医学書にも電子書籍化の波が及び、分厚くて大きくて重い本が、薄くて小さくて軽いタブレット端末1台で読める時代になりました。

当部に実習に来る医学生さん達も、みんなタブレットや小型のノートパソコンを持っていて時代の変化に驚きます。

確かにハイテクな電子書籍がとっても便利なのは私自身も知っており、否定するつもりはありません。

ですが、アナログな本にも、実はたくさんの良いところがあるのです。

テスト前に本棚を整理することで、現実から目を背けられます。