【2025年3月21日更新】
当院における病理標本のSOP(標準作業手順書)の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。
御依頼の際は、本日よりこちらを御利用いただきたく存じます。
書類作成前に、臨床用1のExcelファイルはver17、臨床用2はver5、研究用はver5であることを御確認下さい。
下記当ホームページ内URLのリンク先のページからダウンロードをお願い致します。
【2025年3月21日更新】
当院における病理標本のSOP(標準作業手順書)の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。
御依頼の際は、本日よりこちらを御利用いただきたく存じます。
書類作成前に、臨床用1のExcelファイルはver17、臨床用2はver5、研究用はver5であることを御確認下さい。
下記当ホームページ内URLのリンク先のページからダウンロードをお願い致します。
2024年12月28日より、当院の剖検の体制が変わります。
主な変更点は、
・【剖検依頼受付時間】
・【執刀時間】
・【依頼方法】
です。
剖検を希望される先生は、必ず以下のリンク先のページをお読みになってから、御案内に沿ってお申し込み下さい。
御協力を宜しくお願い致します。
剖検担当部署の一覧カレンダーを更新致しました。
剖検を希望される先生は、必ず以下のリンク先のページをお読みになってから、御案内に沿ってお申し込み下さい。
御協力を宜しくお願い致します。
当部の湯澤先生と青木先生が共著したcase reportの「Bursitis in the nonarticular part of the mandible in atopic dermatitis」がOral and Maxillofacial Surgery (IF=1.7) にアクセプトされました。
「atopic dermatitis」とは日本語で「アトピー性皮膚炎」のことで、一般的にも聞きなじみのある言葉だと思います。
皮膚の病気にももちろん病理というものがあり、特に皮膚は肉眼、つまりその目で見た特徴と病理組織との照らし合わせが重要と言われています。
当院では皮膚の病理は、実際に臨床的に皮膚を診ている皮膚科医と我々病理医、2つの科の医師の目を通して診断しています。
それぞれの科の着眼点の相違もあり、見解が異なることもあります。
私が医学生の頃、病理組織標本作製のために自分の外来患者さんの皮膚の一片を剥がしたものを、うっかり吹き飛ばしてしまった学生に対して激怒していた皮膚科の偉い先生がいました。
我々病理医は毎日数十の症例の病理標本を目にするので、どうしても一件一件の印象が薄れがちになります。
当時学生達からは恐れられていましたが、患者さんの皮膚の欠片一つにも感情的になれるあの先生は、医師として素晴らしい志をお持ちだったのだと今になって思います。
第114回日本病理学会総会 (仙台) にて、当部の谷野先生がコンパニオンミーティングで座長を務め、上小倉先生、林先生、劉先生、札幌厚生病院初期研修医の秋田谷先生、北海道大学初期研修医の岸浪先生、医学生の谷口さん、東さん、江藤さんがポスター発表を行いました。
東さんは学生発表の部で優秀賞に選ばれました。
年に一度の一番規模の大きな病理学会ということで、今年は当部からたくさんの発表演題が採用され、参加人数的にも業績的にもとっても賑やかな年となりました。
今年の開催地は宮城県仙台市ということで、かの有名な伊達政宗公の像も告知ポスターに登場していました。
病理医の間には「眼合わせ」という言葉があります。
複数の病理医で顕微鏡的に見える所見の見解を一致させて、診断の基準を統一しようとすることを指す用語です。
ある意味この病理学会は、最もたくさんの「眼合わせ」が行われている場かもしれません。
独りひとりの眼に見える景色を、竜巻のように巻き込み混ぜ合わせ、政治・宗教に関わらず、共に明るい病理学の未来を心より見ることを試みるこの機会。
伊達に長い歴史がある訳ではありませんので、政宗公もどこかに隠れて、眼の一つとして、一緒の景色を見ているのかもしれませんね。
※掲載写真は一部加工を施してあります。
当院泌尿器科との合同カンファレンスにて、当部の上小倉先生、林先生が症例提示を行いました。
今回のカンファレンスの最後に、臨床の先生から生検の方法についての御相談がありました。
我々は生検で採取されてきた検体を標本化して診るのがお仕事であり、検体の採取自体は臨床の先生のお仕事です。
臨床の先生方も、最小限の患者さんの負担で、どれだけ多くの病気の情報を得られるかを常に考えられていて、そのために我々に意見を求めて下さりました。
こういう意見の交換が気軽にできる場が設けられたということからも、当部が他科との合同カンファレンスを続けてきた甲斐がありました。
せっかく同じ医療機関に属しているので、もっと多くの臨床の先生が、病理に興味を持ってくれたらと思います。
「検体を提出して終わり」でなく、「共に患者さんの笑顔を見届けて終わり」たく存じます。
※掲載写真は一部加工を施しています。
当部の谷野先生が「第65回日本呼吸器学会学術集会のポスター発表 (間質性肺炎、基礎) で座長を務めました。
ポスター発表とは、文字通りポスターのように大きな紙や布に発表内容を印刷して掲示しておき、指定の時間になったらその側で立ちながら発表者が解説をする発表スタイルです。
薄暗く静かな部屋で大きなスクリーンにパワーポイントファイルを次々と映し出しながらする発表とはまた違って、明るく騒がしい中で発表者のこだわりを細部までじっくりと感じ取れる独特の良さがあります。
出版物や印刷物のデジタル化の波が押し寄せて久しいですが、このポスター発表は、我々の業界では未だに根強く生き残っています。
最近は生成AIが自分で調べものをしてパワーポイントファイルまで作っちゃう技術が注目されており、近い将来、このポスター発表用の原稿も簡単に作れるようになるのかもしれません。
ですがどんなにAI技術が発展しても、きっと発表自体はAIに任せず、人間が自分でやり続けると思います。
おいしいものが好きなのが、人間らしさであり、魅力でもありますので。
当部の新入職員の歓迎会が開催されました。
臨床検査技師の中振さんと菊地さん、共に御挨拶の中で、意気込みや特技などをお話しして下さいました。
また、客員講師の北村先生も御参加下さいました。
中振さんと菊地さんはお二人とも音楽に御興味があるとのことで、疎い私にはないフレッシュな輝きを感じました。
04月から、聞いとくのも遠慮したくなる慣れないワークフローやバニラみたく甘くない事態にエンカウント、そして高い壁にバウンドして、夜逃げしたくなるような夜しか感じられなくなることもあり得るかもしれません。
ですが、世界の終わりのような不安がライズする、しどろもどろな姿をお見せすることなく、お二人が迷子にならないよう9ミリから10フィートまで幅広い範囲で、我々もヌーの群れの如く結束してRADに精一杯支えさせていただきます。
サウシーかもしれませんが思いの丈として、少しでも早く緑黄色豊かな当部を住処として、輪に混ざっていただけれれば嬉しいです。
本当に疎くて恐縮ですが、改めまして、これから宜しくお願い致します。
当院キャンサーボードにて、当部の上小倉先生が症例提示を行いました。
キャンサーボードとは、旭川医科大学病院での悪性腫瘍:がんの症例に対して、各科の医師が集まって意見を出し合う大型カンファレンスのことで、当院では定期的に開催されております。
上小倉先生は、腎臓と肝臓の隙間にできた悪性腫瘍の症例の診断・解説をしました。
当院にその患者さんを紹介して下さった医療機関で、背中から針を刺して腫瘍の一部を採取してくる生検が行われておりました。
しかしながら、病理学的に病変の全体像を掴むには、もうちょっと腫瘍が採れていたら良かった感じでした。
当たり前ですが、病気の診断は、患者さんの情報が多ければ多いほど正確にできます。
今回は生検での病理組織情報自体は少なめでしたが、臨床の先生の診察や放射線科の先生の画像診断によって、結果的に病気のおおよその全体像を把握することができました。
この春から医療従事者として第一歩を踏み出す初期研修医の皆さんは、医学生の頃から、問診で患者さんの情報を聞き出すことの重要性は何度も教えられてきたと思います。
慣れてくると、外来を早く終わらせたいことばかりに気を置いて患者さんとの対話を疎かにしがちですが、いつまでも初心を忘れることなく、丁寧な問診と丁寧なカルテ記載、そして丁寧な病理診断依頼箋記載を心がけてほしいと私は思います。
初期研修医でもあなたは「先生」ですので、我々同業者も、そして患者さんも、あなたが思っている以上に、「先生」のことを見てますよ。
当部の湯澤先生が共著したcase reportの「Zolbetuximab-related gastritis: a case report of the patient with prolonged gastrointestinal symptoms」がGastric Cancer (IF=6.0) にアクセプトされました。
「ゾルベツキシマブ関連胃炎」という疾患に関する症例報告で、ゾルベツキシマブというのは抗体医薬品の一つです。
抗体医薬品は、癌細胞を攻撃する抗癌剤の効果を高める作用を持つ薬で、ゾルベツキシマブは昨年2024年3月に日本で初めて使用が認可された比較的新しい抗体医薬品です。
それに関連する疾患ということで、非常に話題性のあるトピックであります。
新しい薬は、厳重に治験を重ねた上で認可されてはいますが、どうしても予想外の副反応は起こり得ります。
なので、この度のような症例報告は、今後の医学の発展のためにとても有用なのです。
予期せぬ結果や失敗は誰もが隠したくなるものですが、逆にそれを公に共有することで、同じことを繰り返さないようにみんなが気を付けることができます。
4月から新しい職場や学校に身を置く方もいらっしゃるとは思いますが、自分の成功談や武勇伝ばかり語る先輩は得てしてろくでもないことが多いです。
例外もありますが、自分の失敗談をカッコつけずに教えてくれる先輩こそ学ぶべき先輩なのです。
私も昔は初期研修医や学生さんにナメられたくない一心で、背伸びした態度や経験者マウントをとってしまい失敗した苦い経験があります。
そのことを今ここで書ける様になった先輩もいる当部で、病理を学んでみるのも宜しいのでは、と皆さんに共有させていただきます。
4月1日より当部に新しいメンバーが加わりました。
中振臨床検査技師と菊地臨床検査技師です。
昨年度はお別れが多かった当部ですが、新選された新鮮な新戦力として深浅問わず幅広く当部を支えてほしいです。
これから宜しくお願いします。
当部の水上先生と岡田さんの送別会が開催されました。
水上先生は2年ほどの間、外科と病理部両方に所属という形で当部を支えてきて下さりましたが、4月より外科に専念されるとのことで3月いっぱいでお別れとなりました。
また、臨床検査技師として当部を支えて下さった岡田さんも、3月いっぱいでお別れとなりました。
外科医として多忙ながら、合間に時間を作って病理診断に加わって下さった水上先生。
若い技師さんが多い中で、経験豊富なベテランとして何度も当部を助けて下さった岡田さん。
4月からお二人がいらっしゃらなくなるのはとても名残惜しいですが、心残りがないように送り出させていただきました。
しかしながら、この先、新しいメンバーが増えていっても、お二人の教えや頂いた学びは受け継がれていくので、心意気は、残り続けるでしょう。
これからのお二人のご活躍を、病理部一同お祈り致しております。
※掲載写真は一部加工を施しています。