お知らせ

【重要・2025年3月21日更新】 当院における病理標本のSOP(標準作業手順書)の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。

【2025年3月21日更新】

当院における病理標本のSOP(標準作業手順書)の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。

御依頼の際は、本日よりこちらを御利用いただきたく存じます。

書類作成前に、臨床用1のExcelファイルはver17、臨床用2はver5、研究用はver5であることを御確認下さい。

下記当ホームページ内URLのリンク先のページからダウンロードをお願い致します。

未染標本作製依頼 – 旭川医科大学病院 病理部 【公式】 (asahikawa-patho.net)

【重要】2024年12月28日より、当院の剖検の体制が変わります。

2024年12月28日より、当院の剖検の体制が変わります。

主な変更点は、

・【剖検依頼受付時間】

・【執刀時間】

・【依頼方法】

です。

剖検を希望される先生は、必ず以下のリンク先のページをお読みになってから、御案内に沿ってお申し込み下さい。

御協力を宜しくお願い致します。

剖検のご依頼 – 旭川医科大学病院 病理部 【公式】

当院泌尿器科との合同カンファレンスにて、当部の谷野先生、林先生が症例提示を行いました。

当院泌尿器科との合同カンファレンスにて、当部の谷野先生、林先生が症例提示を行いました。

今回は臨床医的に予想外な診断だった症例が取り上げられました。

実際に患者さんを入念に診察して、手術をした臨床の先生の実感とは異なる病理診断だったため、臨床と病理、互いの観点から盛んに意見が交わされました。

決して臨床の先生を咎める訳ではないのですが、どうしても臨床診断と、実際の病理学的診断に乖離が生じることはあり得ます。

医学には、「後医は名医」という言葉があり、後から情報がたくさんある状態で診察する医師の方が、最初に診た医師より正確な診断ができるのは当たり前なのです。

なので、むやみやたらに同業者を批判してはいけないことになっています。

これは医学以外にも通用する考え方で、自分と同じことができない人は、本当に自分と同じ条件下でやっているのかと考える必要があります。

自分ができたことができない人は努力が足りないからだ、と決めつけるより、その人が何に苦戦しているのかを思いやる方がとっても建設的です。

私もパワハラやモラハラは大嫌いですが、知らず知らずの内に物事を決めつけてかかって、それが不適切行為になっているかもしれないと、日頃から意識しています。

柔軟な視点は、剛情なハラスメントを、よく制すのです。

「第49回北海道脳腫瘍病理検討会」にて、当部の上小倉先生が症例提示を行いました。

「第49回北海道脳腫瘍病理検討会」にて、当部の上小倉先生が症例提示を行いました。

「北海道脳腫瘍病理検討会」とは、北海道内の病院で診療された脳腫瘍の症例について、臨床医と病理医がそれぞれの観点から発表をするオンラインでの検討会です。

今回取り上げられた症例にもありましたが、脳腫瘍の中には急速に悪くなって、できてからたった1年で亡くなってしまう患者さんもいらっしゃいます。

なので、早期の発見・診断が重要であり、患者さんを救うために脳神経外科の先生方は本当に凄い熱意を持っています。

1年は365日で、8760時間でもあります。

こう考えると意外と長い時間に感じるかもしれませんが、日本においては、二度と同じ季節を迎えられないことでもあります。

最近はSNSなどの影響で、若い人達で特に、生命を軽視する風潮があり悲しい限りですが、脳神経外科の先生方のように、一分一秒に熱意を持って生きて、後悔はないと言い切ってほしいと思います。

当部の谷野先生、湯澤先生、林先生が共著した論文の「Sotorasib resistance in KRAS G12C-mutant invasive mucinous adenocarcinoma with implications for VEGF-A」がNJP Precision Oncology (IF=6.8) にアクセプトされました。

当部の谷野先生、湯澤先生、林先生が共著した論文の「Sotorasib resistance in KRAS G12C-mutant invasive mucinous adenocarcinoma with implications for VEGF-A」がNJP Precision Oncology (IF=6.8) にアクセプトされました。

数多ある肺癌の種類の一つである、浸潤性粘液腺癌に関する論文です。

医学生にとって、肺癌は鬼門です。

バリエーションが豊富で、それぞれ異なる特徴を全て記憶しなければ試験に通らないからです。

私も学生の頃、腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌…、と名前だけを目で見てもイメージが湧かず、対比表を暗記するのにとっっっても苦労しました。

病理医となって、実際に病理組織として目で見たことで、それぞれ全然違う病気だとイメージすることができました。

やはり、実際に目で見ることはとっっっても大事だと思います。

家族を鬼に殺され、妹も鬼にされた少年が、鬼退治部隊に入隊して強い鬼を倒していくと、ある日突然敵の拠点へと転送されて突入する最終決戦の劇場版3部作がもうすぐ始まります。

と言われても私は全然意味が分からないので、やっぱり実際に目で観て確認しようと思います。

第43回日本脳腫瘍病理学会学術集会 (山形) に、当部の谷野先生、湯澤先生、上小倉先生、林先生が参加しました。

 

 

 

 

 

 

 

第43回日本脳腫瘍病理学会学術集会 (山形) に、当部の谷野先生、湯澤先生、上小倉先生、林先生が参加しました。

さくらんぼで有名な山形県山形市で、脳腫瘍に特化した病理の学会が開催されました。

脳神経の病理検査は取り扱っていない医療機関もあり、

隣りどおし 他施設と意見 交換も

なかなか難しい病理医にとって、この学会は最新の脳腫瘍病理の知見に触れることができる夢のような機会です。

脳腫瘍はまだまだ奥の深い領域で、皆さんは

たぶん 気づいてないでしょうが、

この会に参加すること自体が将来的な大発見に繋がる一歩になり得るのです。

脳腫瘍病理の知識が全ての病理医に均等にもたらされるようにという想いが込められた、本会のテーマである

「集約化と均霑化」の響きだけで強くなれる気がしました。

 

 

当院婦人科との合同カンファレンスにて、当部の谷野先生、上小倉先生が症例提示を行いました。

当院婦人科との合同カンファレンスにて、当部の谷野先生、上小倉先生が症例提示を行いました。

今回取り上げられた症例の中に、とてもややこしい卵巣癌がありました。

というのも、病理学的に卵巣癌の中の漿液性癌という見た目に近かったものの、免疫染色という特殊な方法で標本を作製すると、明細胞癌という別な種類の癌だと分かった症例だったからです。

卵巣癌は非常に診断が難しい癌の一つであります。

偉い病理の先生も仰っているのですが、「難しさ」を感じたら自分だけで抱え込み過ぎないことが病理医の資質として重要なのだそうです。

確かにお尻の軽い判断で軽くない失敗をする前に、身を軽くして気軽に話せる誰かに意見を求めるのは、手軽に自分の考えを共有できて肩も軽くなります。

ですが、患者さんの情報を必要以上に広めないように、口を軽くしてはいけません。

何でもかんでも軽い感じで他の先生に聞いてしまうのは気が引けてしまう私は、病理医としてまだまだ半人前の足軽です。

当部の谷野先生が共著した論文の「High Dynamic Range Capillary Electrophoresis Method for Sensitive Detection of Low-Frequency Driver Mutations」がScientific Reports (IF=3.8) にアクセプトされました。

当部の谷野先生が共著した論文の「High Dynamic Range Capillary Electrophoresis Method for Sensitive Detection of Low-Frequency Driver Mutations」がScientific Reports (IF=3.8) にアクセプトされました。

今年も既に1/3が過ぎましたが、昨年以上のペースで研究業績が豊富になっています。

昨年度は当部の複数のメンバーが新たに資格を取得したり、更に今年の4月から新しいメンバーが増えたりと、これからますます当部が栄えていくことを願ってやみません。

今年も既に1/3が過ぎましたが、今更ながら、当部をこれからも宜しくお願い致します。

当部の湯澤先生と青木先生が共著したcase reportの「Bursitis in the nonarticular part of the mandible in atopic dermatitis」がOral and Maxillofacial Surgery (IF=1.7) にアクセプトされました。

当部の湯澤先生と青木先生が共著したcase reportの「Bursitis in the nonarticular part of the mandible in atopic dermatitis」がOral and Maxillofacial Surgery (IF=1.7) にアクセプトされました。

「atopic dermatitis」とは日本語で「アトピー性皮膚炎」のことで、一般的にも聞きなじみのある言葉だと思います。

皮膚の病気にももちろん病理というものがあり、特に皮膚は肉眼、つまりその目で見た特徴と病理組織との照らし合わせが重要と言われています。

当院では皮膚の病理は、実際に臨床的に皮膚を診ている皮膚科医と我々病理医、2つの科の医師の目を通して診断しています。

それぞれの科の着眼点の相違もあり、見解が異なることもあります。

 

私が医学生の頃、病理組織標本作製のために自分の外来患者さんの皮膚の一片を剥がしたものを、うっかり吹き飛ばしてしまった学生に対して激怒していた皮膚科の偉い先生がいました。

我々病理医は毎日数十の症例の病理標本を目にするので、どうしても一件一件の印象が薄れがちになります。

当時学生達からは恐れられていましたが、患者さんの皮膚の欠片一つにも感情的になれるあの先生は、医師として素晴らしい志をお持ちだったのだと今になって思います。

第114回日本病理学会総会 (仙台) にて、当部の谷野先生がコンパニオンミーティングで座長を務め、上小倉先生、林先生、劉先生、札幌厚生病院初期研修医の秋田谷先生、北海道大学初期研修医の岸浪先生、医学生の谷口さん、東さん、江藤さんがポスター発表を行いました。

 

第114回日本病理学会総会 (仙台) にて、当部の谷野先生がコンパニオンミーティングで座長を務め、上小倉先生、林先生、劉先生、札幌厚生病院初期研修医の秋田谷先生、北海道大学初期研修医の岸浪先生、医学生の谷口さん、東さん、江藤さんがポスター発表を行いました。

東さんは学生発表の部で優秀賞に選ばれました。

年に一度の一番規模の大きな病理学会ということで、今年は当部からたくさんの発表演題が採用され、参加人数的にも業績的にもとっても賑やかな年となりました。

今年の開催地は宮城県仙台市ということで、かの有名な伊達政宗公の像も告知ポスターに登場していました。

 

病理医の間には「眼合わせ」という言葉があります。

複数の病理医で顕微鏡的に見える所見の見解を一致させて、診断の基準を統一しようとすることを指す用語です。

ある意味この病理学会は、最もたくさんの「眼合わせ」が行われている場かもしれません。

 

独りひとりの眼に見える景色を、竜巻のように巻き込み混ぜ合わせ、政治・宗教に関わらず、共に明るい病理学の未来を心より見ることを試みるこの機会。

伊達に長い歴史がある訳ではありませんので、政宗公もどこかに隠れて、眼の一つとして、一緒の景色を見ているのかもしれませんね。

 

※掲載写真は一部加工を施してあります。

当院泌尿器科との合同カンファレンスにて、当部の上小倉先生、林先生が症例提示を行いました。

当院泌尿器科との合同カンファレンスにて、当部の上小倉先生、林先生が症例提示を行いました。

今回のカンファレンスの最後に、臨床の先生から生検の方法についての御相談がありました。

我々は生検で採取されてきた検体を標本化して診るのがお仕事であり、検体の採取自体は臨床の先生のお仕事です。

臨床の先生方も、最小限の患者さんの負担で、どれだけ多くの病気の情報を得られるかを常に考えられていて、そのために我々に意見を求めて下さりました。

こういう意見の交換が気軽にできる場が設けられたということからも、当部が他科との合同カンファレンスを続けてきた甲斐がありました。

せっかく同じ医療機関に属しているので、もっと多くの臨床の先生が、病理に興味を持ってくれたらと思います。

「検体を提出して終わり」でなく、「共に患者さんの笑顔を見届けて終わり」たく存じます。

※掲載写真は一部加工を施しています。