お知らせ

【重要・2025年11月19日更新】 当院における病理標本のSOP (標準作業手順書) の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。

【2025年11月19日更新】

当院における病理標本のSOP (標準作業手順書) の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。

御依頼の際は、本日よりこちらを御利用いただきたく存じます。

下記当ホームページ内URLのリンク先のページからダウンロードをお願い致します。

未染標本作製依頼 – 旭川医科大学病院 病理部 【公式】 (asahikawa-patho.net)

【重要】2024年12月28日より、当院の剖検の体制が変わります。

2024年12月28日より、当院の剖検の体制が変わります。

主な変更点は、

・【剖検依頼受付時間】

・【執刀時間】

・【依頼方法】

です。

剖検を希望される先生は、必ず以下のリンク先のページをお読みになってから、御案内に沿ってお申し込み下さい。

御協力を宜しくお願い致します。

剖検のご依頼 – 旭川医科大学病院 病理部 【公式】

令和7年度 第3回従来型CPCが当院で開催され、谷野先生が症例発表をしました。

令和7年度 第3回従来型CPCが当院で開催され、谷野先生が症例発表をしました。

CPCとは、亡くなった患者さんの死因を明らかにするために臨床医と病理医がそれぞれの観点から考察を行い、議論するカンファレンスのことです。

この度は臨床の先生と病理医を中心に開催される従来型CPCでした。

気付けば年末で年忘れのシーズンですが、剖検およびCPCは病理医にとって非常に大切なお仕事の一つであると私は思いますので、その気持ちは何年経っても常に忘れないようにしたいです。

市原先生が共著した論文でJournal of Medical Ultrasonics (JMU) に掲載された「Hyperechogenicity and histopathological features of focal liver lesions」の和訳版が、「高エコーを呈する肝臓限局性病変の組織病理学的特徴」という題で、超音波医学Jpn J Med Ultrasonicsに掲載されました。

市原先生が共著した論文でJournal of Medical Ultrasonics (JMU) に掲載された「Hyperechogenicity and histopathological features of focal liver lesions」の和訳版が、「高エコーを呈する肝臓限局性病変の組織病理学的特徴」という題で、超音波医学Jpn J Med Ultrasonicsに掲載されました。

日本超音波医学会が学会員のために和訳版をつくって掲載しているもので、日本語で文献を読みたいたくさんの超音波診療に関わる方々のためのお計らいです。

英語と日本語は根本的に文章の組み立て方が異なる言語のため、人によって訳し方に幅が出て、誤った解釈をされることがたまにあります。

なので、公式で和訳版を発信するということは、「正しく伝える」という意味でも、とても大切なことなのです。

とは言え、このインターナショナリズムの時代、日本人も、せめて簡単な英語くらいは分かっていた方が良いと私は思います。

昔、とある非常におごそかな雰囲気の式典で、たまたま見かけたお姉さんの着ていたTシャツに「Jamboree!!」と書かれていました。

とんでもないジャンボリズムなので、せめて自分のTシャツの英語くらいは分かっていた方が良いと私は思います。

令和7年度 第3回教育型CPCが当院で開催され、林先生が症例発表の指導医として参加しました。

令和7年度 第3回教育型CPCが当院で開催され、林先生が症例発表の指導医として参加しました。

CPCとは、亡くなった患者さんの死因を明らかにするために臨床医と病理医がそれぞれの観点から考察を行い、議論するカンファレンスのことです。

この度は初期研修医の皆さんが発表を行う教育型CPCで、林先生が、病理医側の発表を行う研修医さん達のサポートをしました。

今回発表した研修医の先生方を見ていて、物事に取り組む「姿勢」もさることながら、立ち姿としての「姿勢」の大切さを改めて感じました。

研修医の先生はチーム内で一人ずつ交代で壇上で発表するのですが、自分の発表の番でなくても、背筋を張って綺麗なたたずまいのままでいる素晴らしい先生がいらっしゃいました。

自分は注目されていないと思っている時の姿も、「人前」に立つ姿は、見えている人の目にはちゃんと見えています。

立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、立ち振る舞いの美しさを比喩した言葉でありながら、本来は東洋医学の漢方の効用について説いた言葉で、2つの意味が上手く絡みあっている、これ自体がとても美しい日本語です。

安直かもしれませんが、「姿勢」と「医療」には深い関わりがあるので、研修医の先生方は、「立てば外科医座れば内科医、歩く姿は訪問診療医」のような、それなりの身なりを自分なりに身につけてほしいと思います。

当部に新しく事務補佐員として上堂地加容さんが加わりました。

当部に新しく事務補佐員として上堂地加容さんが加わりました。

当部は、既に活躍してくれている技能補佐員の尾崎さんと、病理検査技師の皆さんのお力をお借りしないと大変なほど事務系のお仕事がありましたので、もう一人、医療系のお仕事のご経験が豊富な上堂地さんがいらっしゃってくれたことは、みんなにとって、とってもありがたいです。

これから当部を宜しくお願い致します。

劉先生が第211回日本病理学会北海道支部学術集会 標本交見会で演題を発表しました。

劉先生が第211回日本病理学会北海道支部学術集会 標本交見会で演題を発表しました。

劉先生が今回発表する事が決まったのはつい最近で、お忙しい中、限られた時間で発表スライドを仕上げ、バッチリ発表してくれて、会場でも大好評でした。

劉先生は優秀な先生で、大学院生でありながら、いつも当たり前のように我々を助けてくれて、とってもありがたいです。

今回のお働きにおいて大変な思いをされていたのは、そばで見ていて私はよく分かっていたので、当たり前、で済ませるだけでなく、「当たり前」は「当たり前」ではなく、本来ならば有り難いものであることを、今一度忘れないようにしたいとも考えました。

それを踏まえて改めて申し上げます。

劉先生、いつも当たり前のように旭川医科大学病院 病理部・病理診断科にお力を貸して下さり、本当に、有り難う御座います。

市原先生が愛知県名古屋市中日ホール&カンファレンスで開催された日本超音波医学会 超音波診断講習会 (領域横断) に参加し、「リンパ節の画像と病理」「甲状腺の病理」というタイトルで2つの演題発表と、栃木県立がんセンター 尾島英知先生講演「肝臓超音波に役立つ病理」の座長を務めました。

市原先生が愛知県名古屋市中日ホール&カンファレンスで開催された日本超音波医学会 超音波診断講習会 (領域横断) に参加し、「リンパ節の画像と病理」「甲状腺の病理」というタイトルで2つの演題発表と、栃木県立がんセンター 尾島英知先生講演「肝臓超音波に役立つ病理」の座長を務めました。

日本超音波医学会の超音波診断講習会は、超音波業務に携わる臨床検査技師、診療放射線技師、ならびに医師むけの講習会で、年に4回ほど開催されており、循環器、消化器など、分野ごとに講師を集め、現地開催+オンデマンド配信がされています。

たまに「領域横断」という学際的特集会が組まれ、昨年・今年は、日本超音波医学会の教育委員・広報委員である市原先生が世話人となり、画像と病理の対比をテーマに複数の講演がオーガナイズされました。

今年はリンパ節と甲状腺の画像・病理対比という珍しい題材で、病理医として市原先生は御講演され、とてもおもしろい議論が繰り広げられたそうです。

また、特別講演の尾島先生は旭川の御出身で、市原先生が国立がん研究センター中央病院に勤められている時のお師匠に当たる方であり、御講演いただけることが大変光栄と市原先生は仰っておりました。

「超音波検査」はよく「エコー検査」と呼ばれます。

読むのも書くのも圧倒的に手間がかからないので、医師のほとんどは「エコー」という言葉を使います。

ですが「超音波」と「エコー」が同じものだと御存じない患者さんも当たり前にいらっしゃるので、「エコー検査」と聞いていたのに「超音波検査室」に通された、などと戸惑われるケースが時々あります。

今思うと、「ちょうおんぱ」で相手をこんらん状態にするポケモンは、実は本質を、ズバッと突いていたのかもしれません。

谷野先生、市原先生が愛知県名古屋市名古屋コンベンションホールで開催された第71回日本病理学会秋季特別総会に参加し、市原先生はシンポジウム2「必要なのか! 取り扱い規約!」で「取扱い規約考 ~鳴かぬなど落ち着くまいぞホトトギス~」というタイトルで演題発表をしました。

谷野先生、市原先生が愛知県名古屋市名古屋コンベンションホールで開催された第71回日本病理学会秋季特別総会に参加し、市原先生はシンポジウム2「必要なのか! 取り扱い規約!」で「取扱い規約考 ~鳴かぬなど落ち着くまいぞホトトギス~」というタイトルで演題発表をしました。

取り扱い規約は十分にその責を果たしている、と市原先生は思われており、各種の規約委員の皆様にも深く敬意を表されておりますが、規約ごとにデザインが統一されていない点、チェックリストの掲載ページが一定していない点、索引がなかったり参考文献が期待通りの内容でなかったりする点などは、版元にお願いして書籍として出してもらっていることを考えると、もったいなさを感じられていたそうです。

現場で診断に携わる病理医はもちろんのこと、規約を足がかりにして研究を行う臨床研究者にとっても、あるいは世界各国で日本の病理学に興味をもって規約にアクセスしようとする方々にとっても、規約内容の一部はオンラインで公開したほうがよいのではないか、といった問題提起をされ、先生御自身や世間の御期待通り、ちゃんと炎上し、非常におもしろい議論が巻き起こったそうです。

病理医は初学者の頃から、癌の診断は砂糖のように甘くなく、内容が薄くて臨床の先生に塩対応の診断レポートはやめましょう、と上級医からお酢のように口酸っぱく言われています。

また、根拠のない見解を無責任にShow youするのも、病理診断という仕事に自ら味噌を付けていることになります。

なので癌の診療には、胃癌、肺癌など、それぞれの癌の取り扱い規約という、病理医と臨床医共通の、情報ソースが大切なのです。 

市原先生が中外医学社の商業誌「J-IDEO」 (2025年 Vol.9 No. 6) の特別座談会に出演しました。

市原先生が中外医学社の商業誌「J-IDEO」 (2025年 Vol.9 No. 6) の特別座談会に出演しました。

企画のタイトルは「顕微鏡がつなぐ感染症診療 ─微生物、病理、寄生虫、尿検査の交差点─」で、現在大阪大学にいる超有名な微生物技師・山本剛先生のお招きにより実現しました。

「J-IDEO」は、感染症に関する最新のトピックを、とても興味深く紹介してくれる医療業界でも有名な雑誌です。

時々、病理診断で、細菌感染についての評価をお願いされることがあります。

意外と認識されていないのですが、病理検査で十分に評価できる対象の最小単位は「細胞」です。

「細菌などの微生物」は、0.02ミリメートル程度のサイズである「細胞」に入り込むため、必然的に更に更にサイズが小さく、病理診断ではどうしても限界があるのです。

もっと高い倍率まで見れるようにするには顕微鏡や標本に特別な処理をしなくてはならず、それは「病理診断」より「微生物検査」の領域になるのです。

そんなとってもとっても小さな存在の微生物と人間を守る免疫細胞による、「絶対に感染させたいニキVS絶対に感染させたくないニキ」の必死のせめぎ合いを診ていると、1分間最強を決める闘いに熱狂する我々人間も、命を懸けて相手をブレイキングダウンし続ける細菌や細胞も、大して変わらないちっぽけな存在だと達観したような、未来的な感覚に浸れます。

当院キャンサーボードにて、上小倉先生が症例提示を行いました。

当院キャンサーボードにて、上小倉先生が症例提示を行いました。

キャンサーボードとは、旭川医科大学病院での悪性腫瘍:がんの症例に対して、各科の医師が集まって意見を出し合う大型カンファレンスのことで、当院では定期的に開催されております。

今回は非常に治療が難しい症例で、診療方針に関して、会場からは厳しめの意見も出ていました。

我々病理医が直接的に患者さんの治療に携わる機会はないので、臨床の先生ならではの見解が聞けて、非常に勉強になりました。

「岡目八目」という、当事者でない人は当事者より考えがまとまり易く、囲碁なら八目分有利であるという意味の言葉があります。

主治医ではない我々が、やや余裕をもった立場で診療経過を見ることができるのも、それに当たるのかもしれません。

逆に言えば、主治医の先生は八目分我々よりも難しい立場で患者さんに向き合っていることでもあります。

患者さんが一番大変なのは勿論ですが、私も経験があるので、主治医の先生のお気持ちも本当によく分かります。

患者さんに真正面から向き合うことがどれほど大変か、岡目の我々には皆目見当もつきませんが、私は一目置くどころか、主治医の先生に払っている敬意は、目いっぱいです。