当部の上小倉先生が第210回日本病理学会北海道支部学術集会 標本交見会で演題を発表しました。
標本交見会とは、北海道地方の病理医を中心とした学会のことで、年に4回開催されています。
今回は名古屋大学大学院医学系研究科 臓器病態診断学の加留部 謙之輔 教授によるセミナーも同時に開催されました。
加留部先生はセミナーにてリンパ腫について御講演して下さるということで、是非とも教えを頂こうと、上小倉先生も含めて、発表演題もリンパ腫関係のものばかりでした。
どれも一癖も二癖もあるリンパ腫の症例でしたが、難渋しながらも、うっかり見逃してしまいそうな塵のように些細な所見を拾い上げて風を吹かせ、それを昇華して病態のストーリーを思い描き、最終的に診断に行き着いたことを、どちらの先生も力説されておりました。
その診断過程の様相は、さながら「風塵Rising」図で、これこそまさに、「リンパ」の醍醐味です。