当院キャンサーボードにて、谷野先生が症例提示を行いました。
キャンサーボードとは、旭川医科大学病院での悪性腫瘍:がんの症例に対して、各科の医師が集まって意見を出し合う大型カンファレンスのことで、当院では定期的に開催されております。
今回取り上げられた症例は、複数の臓器に癌が転移しており、どの臓器から治療するかも問題となりました。
癌の転移は英語で「Metastasis」と言い、日本ではよく【メタ】と略されます。
また、「白血球」はドイツ語で「Weissen Blutkörperchen」と言うので【ワイセ】と略されたり、「肝臓切除術」は【カンセツ】と略されることがあります。
「肝臓転移」は「肝臓のMetastasis」なので、日本語と英訳が混ざった【カンメタ】とも略されます。
日本人は独特の言語センスがあり、医学用語の略し方も独特なのです。
長いタイトルのライトノベル作品が成立しているのも、もしかしたら略称ありきである日本人ならではの言語感覚が、独自に進化させた文化だからなのかもしれません。
推察しがいのある様子の仮説で、私なら【推しの子】と略します。