市原先生が共著した論文の「Making sense of TILs: recommendations for morphological assessment of tumour-infiltrating lymphocytes in gastro-oesophageal carcinoma: A report on behalf of the International Immuno-Oncology Biomarker Working Group.」がHistopathology. (IF= 4.1) にアクセプトされました。
市原先生曰く、「胃・食道がんにおいて、標準的なH&E染色標本で評価可能な腫瘍浸潤リンパ球(TIL)は、広く普及しやすく費用対効果の高い予後バイオマーカーとして注目を集めています。
ただし、乳がん領域ではTILの形態学的評価がすでに標準化されていますが、上部消化管領域においては包括的なガイドラインが存在していませんでした。
本論文は、胃・食道がん特有の病理学的なピットフォール(陥りやすいミス)を浮き彫りにしつつ、TILの標準的な評価および報告のためのフレームワーク(推奨事項)を提示することを目的としています。」とのことでした。
リンパ球は炎症があるところに集まる細胞である「炎症細胞」の一種で、癌などの正常な身体にとっての「異変」に対する防御反応として炎症が起こります。
その際に痛みや腫れなどを引き起こすことがあるので、「炎症は悪いもの」という認識が一般の方々の中にはありますが、実際は必ずしも炎症自体が悪い訳ではないのです。
そもそもの黒幕から身体を守るための炎症が悪者扱いされるのは、巨大怪獣を倒すために命をかけて戦ったウルトラマンが、「ぶっ壊された街の気持ち考えたことある?」と人々に怒られ、炎上してるみたいに思えます。