第15回迅速免疫染色研究会「迅速免疫法AMED補助金事業 成果報告会」が一橋大学一橋講堂にて開催され、当部の谷野先生と秋山技師長が参加しました。
谷野先生は座長も務めました。
約40名が参加し研究成果発表および術中迅速免疫染色の保険診療に向けた活発な議論がなされました。
手術中に行う病理診断において、本来なら時間のかかる染色法の標本を、特殊な方法で迅速的に作製し、実際に診断に用いる試みの報告会です。
一定の成果が認められないと、国から保険診療として認められないので、定期的に医師や臨床検査技師を交えて、今後についての議論が交わされるのです。
当部は提出される病理検体数も多く、医師も技師も毎日なかなか大変なところもあるのですが、今現在の自分のことだけでなく、医療全体の未来に向けても動ける姿には頭が下がります。
少し前に「空気なんて読むな」という提言が話題になりましたが、いつの時代も未来を築いてきたのは、自分以外の誰かのことも考えることのできる「空気の読める」人達だと私は思います。
私も読書は苦手ですので、若者の活字離れからの読解力の低下は他人事とは思えませんが、未来ある若い方々にはコミュニケーション離れからの空気の読解力の低下も気にしてくれたら嬉しいです。