当院消化器病理カンファレンスにて、当部の谷野先生、林先生が症例提示を行いました。

当院消化器病理カンファレンスにて、当部の谷野先生、林先生が症例提示を行いました。

消化器内科、消化器外科、病理診断科の3科合同で過去の症例について議論する場です。

今回取り上げられた症例の中に、癌の発生場所が「ファーター乳頭」という十二指腸の一部分であるのかどうかが議論になった症例がありました。

ファーター乳頭とは、ドイツの解剖学者であるアブラハム・ファーター先生が発見した、十二指腸という臓器にある「乳頭状」の部分、俗に言う「ちくび」のように小さく盛り上がった部分を指します。

日本の医学界においては、この「乳頭」と言う言葉がしばしば使われます。

前述したように、何かを軸にして小さく盛り上がってる形状のことを「乳頭状」と和訳してしまったばかりに、乳房じゃない臓器においても「乳頭」と言う言葉が飛び交うようになってしまったのです。

我々医師は感覚がもう麻痺しているので、「ファーター乳頭」と口にしてもなんとも思わないのですが、偉大な先生のお名前とちくびを一緒に並べるのは、一般の方々にとってはかなりシュールな言語感覚であることは常々忘れないようにしたいと思います。

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