お知らせ

当院婦人科との合同カンファレンスにて、当部の湯澤先生と上小倉先生、林先生が症例提示を行いました。

当院婦人科との合同カンファレンスにて、当部の湯澤先生と上小倉先生、林先生が症例提示を行いました。

掲載写真のスクリーンに写っているのはヴァーチャルスライドというもので、病理の標本をコンピューターに取り込み、拡大すると細胞1つ1つの形まで確認できるほど綺麗なデータにして保存する技術です。

当時の状態のまま保存されるので、標本自体が時を経て劣化することもありません。

この度のようにカンファレンスや教育の場などで、未来の医療の発展のために用いております。

我々病理医は、病理標本にするために御提供いただいた検体をとても慎重に取り扱い、そこから得られた情報を最大限に活かせるように試みております。

おからだを預けた患者様の信頼に、最大限に応えたいからです。

※掲載写真は一部加工しております。

当部の湯澤先生が共著した論文の「Comparison of diagnostic accuracy between linked color imaging and autofluorescence imaging in patients with ulcerative colitis: a prospective observational study」がJournal of Gastroenterology and Hepatology (IF 4.1) にアクセプトされました。

当部の湯澤先生が共著した論文の「Comparison of diagnostic accuracy between linked color imaging and autofluorescence imaging in patients with ulcerative colitis: a prospective observational study」がJournal of Gastroenterology and Hepatology (IF 4.1) にアクセプトされました。

Journal of Gastroenterology and Hepatologyとは、消化器病学、肝臓病学、内視鏡学の発展を牽引している、世界50カ国以上で購読されている国際的な学術誌です。

湯澤先生が共著したのは、潰瘍性大腸炎という疾患についてで、日本でもよく見かける病気です。

我々も何度も病理学的に診断をしており、その蓄積された経験と見識がこの度一つの論文という形にまとまり、世界的に受け入れられました。

もしかしたら今日診断した1症例が、いつか大勢の患者さんを救い得る「蓄積」の、最初の1歩になるかもしれない。

そんな気概を胸に、我々は日々レンズを覗いております。

当部の谷野先生が横浜市で開催された第64回日本呼吸器学会学術講演会でポスター発表(びまん性肺疾患その他3)の座長を務めました。

当部の谷野先生が横浜市で開催された第64回日本呼吸器学会学術講演会でポスター発表(びまん性肺疾患その他3)の座長を務めました。

上葉優位型肺線維症(PPFE)、特発性肺線維症、線維性過敏性肺炎などの臨床病理学的検討がなされました。

また、第1回暫定MDD認定医講習会も開催されました。

谷野先生は呼吸器に詳しい、病理医代表として呼ばれました。

臨床医の先生方は谷野先生の病理学的見識を、積極的に吸収されていました。

我々は病理診断のために良好な検体を採取できる臨床の先生を、とても器用だと尊敬しています。

二つの領域の医師が互いの観点から、病気を学ぶ貴重な機会でした。

当院キャンサーボードにて、当部の上小倉先生が症例提示を行いました。

当院キャンサーボードにて、当部の上小倉先生が症例提示を行いました。

キャンサーボードとは、旭川医科大学病院での悪性腫瘍:がんの症例に対して、各科の医師が集まって意見を出し合う大型カンファレンスのことで、当院では定期的に開催されております。

当部の上小倉先生は、腹膜の中皮という臓器にできた悪性の腫瘍である、腹膜悪性中皮腫が疑われた症例の病理的な診断について発表しました。

本症例はとても診断が難しく、今後当部以外の先生からも御意見を伺う方針です。

人間の臓器は浅いところから深いところまで無数にありますが、それぞれの臓器に造詣の深いスペシャリストが存在するほど病理は奥が深く、歴史も深い世界です。

また、懐の深い世界でもありますので、当ホームページを見て興味深いと感じ、当部で深く病理を学びたいと思って下さったら、我々も感慨深いものがあります。

 

当部の湯澤先生が共著した論文の「White ring sign is useful for differentiating between fundic gland polyp and gastric adenocarcinoma of fundic gland type」がEndoscopy International Open (IF 2.6)にアクセプトされました。

当部の湯澤先生が共著した論文の「White ring sign is useful for differentiating between fundic gland polyp and gastric adenocarcinoma of fundic gland type」がEndoscopy International Open (IF 2.6)にアクセプトされました。

Endoscopy International Openとは、消化管内視鏡治療分野の発展を支える国際的なオープンアクセスジャーナルです。

内視鏡治療は、比較的患者さんの身体の負担が少ない癌の治療法の一つですが、採取してきた組織にちゃんと癌があるかどうかを確かめるためには病理医の存在が不可欠です。

その技術の発展において、当部の医師の存在が不可欠になっていることがとても誇らしいです。

当部の山下萌さんの論文が北海道臨床細胞学会会報第30巻に掲載されました。

当部の山下萌さんの論文が北海道臨床細胞学会会報第30巻に掲載されました。

山下臨床検査技師は病理標本作成はもちろん、病理細胞診など様々な局面で我々を大きく助けてくれる大切な存在です。

質の高い医療において病理診断は不可欠で、病理診断には我々病理医が不可欠です。

ですが、我々が正しい診断を導くためには臨床検査技師や様々なスタッフの方々の存在が不可欠です。

旭川医科大学病院 病理部は誰一人として不可欠なチームであり、興味を持ってくれたあなたもまた不可欠な存在になってくれたら、喜びを抑えることは不可能です。

第113回日本病理学会総会にて当部の谷野先生がワークショップ「肺癌合併間質性肺炎の取り扱い」の座長を務め、上小倉先生と旭川医科大学学生の2名がポスター発表を行いました。

第113回日本病理学会総会にて当部の谷野先生がワークショップ「肺癌合併間質性肺炎の取り扱い」の座長を務め、上小倉先生と旭川医科大学学生の2名がポスター発表を行いました。

ポスター発表とは、発表内容が印刷されたポスターを予め会場に貼っておき、決められた時間になったら改めて口頭で解説する発表方法です。

上小倉先生は「膠原病に伴う間質性肺疾患について」、学生のお二人は我々との共同発表という形で「医学生の病理に対する意識評価について」というユニークな題材で、訪れた人々の足を引き止めていました。

学生さんは、学生発表の部で栄えある優秀賞にも選ばれました。

お二人の真摯な頑張りが認められ、我々もとても嬉しく思います。

此度は、全国の病理医が一堂に会する場ともあり、とても規模の大きな学会でありました。

愛する病理学への熱い想い、
知識の探究の無限の可能性、
名医と称される先生のその由縁、
古より受け継がれてきた歴史の重み、
屋台骨として医療を支える重要性等々、
熱意ある学生から医師まで経歴の垣根を越え、
田舎から都会まで距離の隔たりを越え、

医療と医療を繋ぐ病理の素晴らしさを改めて認識できる会でした。

※掲載写真は、撮影された方々の許可を得た上で掲載致しております。

【重要】当院の未染標本作製依頼書が改訂されました。

当院における病理標本のSOP(標準作業手順書)の改訂に伴い、未染標本作製依頼書の新しい様式を当ホームページ上にアップロード致しました。

御依頼の際は、本日よりこちらを御利用いただきたく存じます。

書類作成前に、臨床用1のExcelファイルはver14、臨床用2はver5であることを御確認下さい。

下記当ホームページ内URLのリンク先のページからダウンロードをお願い致します。

未染標本作製依頼 – 旭川医科大学病院 病理部 【公式】 (asahikawa-patho.net)

北海道口腔病理診断所の北村哲也先生に当部で特別講演をしていただきました。

北海道口腔病理診断所の北村哲也先生に当部で特別講演をしていただきました。

北村先生は口や歯に関する病理のスペシャリストで、御厚意で定期的に当部で過去の症例のレビューと毎回異なる演題で御講演をしていただいております。

今回は唾液を分泌する腺組織の癌について御教授いただきました。

当院の歯科口腔外科の先生方もいらっしゃって、皆で北村先生の教えに聞き入っておりました。

人間の口の中は舌や歯など、小さな臓器が密集しているところでもあり、我々病理医の間でも難解な領域とされています。

北村先生のレクチャーの開講によって、我々も視界が明るくなり深く奥まで診れるようになります。

北村先生のような名医に近付くために、教えを噛み締め、飲み込んでいきたいです。