当部の谷野先生が「Scientific Exchange Meeting in 北海道」で「膠原病関連間質性肺炎とMDD」に関する講演会のクロージングを務めました。
MDDとはMulti-Disciplinary Discussionの略で、呼吸器専門医、放射線科医、病理医の3者で合議をする、「日本呼吸器学会 びまん性肺疾患診断・治療ガイドライン」で推奨されている診断法です。
今回のテーマは膠原病関連間質性肺炎ですが、膠原病という言葉に聞き馴染みの薄い方もいらっしゃるのではないでしょうか。
膠原病は、発生した臓器がはっきりしないのに、全身に症状を及ぼす非常に厄介な病気です。
ですが、顔を見て実際に患者さんを診ている、
X線やCT画像を通して患者さんを診ている、
病理組織標本を通して患者さんを診ている、
3つの診るスペシャリストが集えば見えない敵に臆することはありません。
我々病理医の”みる”目と、その目力は、他の科からも一目置かれているのです。