当部の谷野先生が病理委員会として共同執筆した『肺癌診療ガイドライン 悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍を含む 2024年版』が発刊されました。
診療ガイドラインとは、治療施設が違っても患者さんが同じ基準の治療を受けられるように定められた、推奨される診療の指標のことです。
肺癌診療ガイドラインは毎年改定されていて、日進月歩の肺癌の病理学的指標も、毎年日本を代表する病理医達によって定められているのです。
医療は競争ではなく、みんなが横並びで一緒に前進することを目指していて、こういった全国共通のガイドライン作成もその一環です。
診療のレベルを底上げしていく方が、結果的にたくさんの患者さんを救うことができるからです。
医療ドラマのような、悪魔みたいな心臓外科医の天才的技術や、絶対に失敗しない外科医の技術を追い求めたりはしません。
医療は、ドラマではないからです。
※掲載画像は『肺癌診療ガイドライン 悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍を含む 2024年版』の表紙写真です。