令和6年度 第3回教育型CPCが当院で開催されました。
CPCとは、亡くなった患者さんの死因を明らかにするために臨床医と病理医がそれぞれの観点から考察を行い、議論するカンファレンスのことです。
この度は初期研修医の皆さんが発表を行う教育型CPCで、当部ではなく、腫瘍病理学講座教授の髙澤先生が、病理医側の発表を行う研修医さん達のサポートをしました。
今回のCPCで取り扱われた病気はなかなか珍しく、初期研修医の皆さんには馴染みの薄いものだったにも関わらず、非常にハイレベルな発表・議論が交わされて、とても驚きました。
私が初期研修医だった頃には、ここまで立派に勤め上げることはできなかったかもしれません。
そして、とっても些細なことかもしれませんが、私が今回一番感動したのは、言葉遣い一つにも患者さんへの敬意を感じられたことです。
どんなに学生時代に成績優秀でも、人を敬うことのできない医師は、無価値です。
最近の医学生教育や初期研修制度は、知識や技術の習得ばかりを優先して、一番大切なことの指導が疎かになっている印象です。
ですが、今回発表に臨んだ初期研修医の皆さんは、全員名医になれる逸材だと私は思います。
これから努力してたくさん汗水を流して、時には涙して、どうかその才能を枯らさないでほしいです。