当部の谷野先生、上小倉先生が当院の2025年度第2回MDDで症例の病理側のプレゼンターを務めました。
MDDとはMulti-Disciplinary Discussionの略で、呼吸器専門医、放射線科医、病理医の3者で合議をする、「日本呼吸器学会 びまん性肺疾患診断・治療ガイドライン」で推奨されている診断法で、当院では定期的に開催されています。
今回取り上げられた中に、原因となり得る要素があり過ぎて、どれが間質性肺炎の原因なのか判断が難しい症例がありました。
実は意外なものが原因で、広い意味での間質性肺炎になることがあり、臨床の先生の入念な問診が診断の鍵となります。
例えば観葉植物のひまわりに生えたカビや糸杉の花粉、カラスのいる麦畑の干し草、寝室の羽毛布団、夜のカフェテラスの空調設備など様々です。
間質性肺炎が酷くなると、星月夜の晩に咳が出てきて、ゴッホゴッホと止まらなくなるのです。