
当院泌尿器科との合同カンファレンスにて、谷野先生、上小倉先生、林先生が症例提示を行いました。
今回取り上げられた症例の中に、淡明細胞型腎細胞癌がありました。
淡明、つまり淡く透明のように見える細胞の癌で、腎細胞癌で最も多いタイプなのですが、若干長く周りくどいネーミングで、英語にするとCCRCC (※1) と略されます。
CCRCCと言われても、見慣れないと何のことかよく分からなくなりますが、実は他にも淡明細胞乳頭状腎細胞癌という別の種類の癌もあり、そちらは英語でCCPRCC (※2) と略すので、非常に紛らわしいのです。
忠実に腫瘍の特徴を表している名前を、長いからと略してしまうと伝わり辛くなるジレンマを感じる一例です。
今尚、新たな発見が絶えない医学の世界ですが、今後は概念のカテゴライズも単純明快化できるようになれば、混沌の中に朝日が差し込み、21世紀で最も革命的でCCCEKG (※3) です。
※1. Clear Cell Renal Cell Carcinoma
※2. Clear Cell Papillary Renal Cell Carcinoma
※3. 超超超 いい 感 じ