谷野先生、市原先生が愛知県名古屋市名古屋コンベンションホールで開催された第71回日本病理学会秋季特別総会に参加し、市原先生はシンポジウム2「必要なのか! 取り扱い規約!」で「取扱い規約考 ~鳴かぬなど落ち着くまいぞホトトギス~」というタイトルで演題発表をしました。

谷野先生、市原先生が愛知県名古屋市名古屋コンベンションホールで開催された第71回日本病理学会秋季特別総会に参加し、市原先生はシンポジウム2「必要なのか! 取り扱い規約!」で「取扱い規約考 ~鳴かぬなど落ち着くまいぞホトトギス~」というタイトルで演題発表をしました。

取り扱い規約は十分にその責を果たしている、と市原先生は思われており、各種の規約委員の皆様にも深く敬意を表されておりますが、規約ごとにデザインが統一されていない点、チェックリストの掲載ページが一定していない点、索引がなかったり参考文献が期待通りの内容でなかったりする点などは、版元にお願いして書籍として出してもらっていることを考えると、もったいなさを感じられていたそうです。

現場で診断に携わる病理医はもちろんのこと、規約を足がかりにして研究を行う臨床研究者にとっても、あるいは世界各国で日本の病理学に興味をもって規約にアクセスしようとする方々にとっても、規約内容の一部はオンラインで公開したほうがよいのではないか、といった問題提起をされ、先生御自身や世間の御期待通り、ちゃんと炎上し、非常におもしろい議論が巻き起こったそうです。

病理医は初学者の頃から、癌の診断は砂糖のように甘くなく、内容が薄くて臨床の先生に塩対応の診断レポートはやめましょう、と上級医からお酢のように口酸っぱく言われています。

また、根拠のない見解を無責任にShow youするのも、病理診断という仕事に自ら味噌を付けていることになります。

なので癌の診療には、胃癌、肺癌など、それぞれの癌の取り扱い規約という、病理医と臨床医共通の、情報ソースが大切なのです。 

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