谷野先生、上小倉先生が当院の2025年度第3回MDDで症例の病理側のプレゼンターを務めました。

谷野先生、上小倉先生が当院の2025年度第3回MDDで症例の病理側のプレゼンターを務めました。

MDDとはMulti-Disciplinary Discussionの略で、呼吸器専門医、放射線科医、病理医の3者で合議をする、「日本呼吸器学会 びまん性肺疾患診断・治療ガイドライン」で推奨されている診断法で、当院では定期的に開催されています。

今年は当院に間質性肺炎専門外来が新設されたので、今後、更にこのMDDを始めとした間質性肺炎治療の取り組みに気合いが入っていくことと思います。

医学生の頃の私は「間質性肺炎は肺が硬くなる病気」と安易に覚えていましたが、一口に間質性肺炎と言っても様々な種類があり、実に奥が深い病気であることを病理のお仕事を始めてから初めて知り、医学生時代に学んだことは、まだまだ医学の表面の部分に過ぎなかったのだと改めて思いました。

たまに、自分が興味を持った領域を、表面だけでなく更に深く深く掘っていき、現段階の一番深いところまで到達してしまうほどの熱意の持ち主がいます。

そういう人は更に更に深くまで掘り進められる海外などのスケールの大きな所に身を移し、自分が納得いくまで掘り進めていき、遂にはノーベル賞などの偉大な功績を残すまでになるのです。

私には最深部まで行き着いていると胸を張れるものは何一つありませんが、病理医としては、深部断端陰性で縁起が良いとは思います。

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